楽天モバイルは自社回線でありながら、大手他社に比べて圧倒的に安く利用できる特徴があります。
ここでは実際にeSIMにて楽天モバイルを使ってみた感想について、メリット・デメリットにして徹底解説します。
楽天モバイルの料金プラン・サービス内容
2023年最新の楽天モバイルの料金プラン・サービスの概要については以下の通りです。
Rakuten 最強プラン | |
---|---|
eSIM対応 | 対応 |
データ量 | 無制限 ※パートナー回線も無制限 |
月額基本料 | 990円~3278円(税込) |
国内通話 | 22円/30秒 |
SMS送信 (※RakutenLink利用時) | 0円(受信無料) |
契約事務手数料 | 0円 |
楽天モバイルの料金プランは「Rakuten 最強プラン」のみのワンプラン。使った分だけ支払う従量制プランであるのが特徴です。
楽天モバイルでeSIMにする5つのデメリット
楽天モバイルでの動作確認端末が少ない
楽天モバイルでのeSIM対応機種は、実際に販売されているものでしか確認されていません。
自社の端末を買わせることに懸命なのか?真意は不明ですが、自前のスマホで楽天モバイルへeSIMで乗り換えを検討している人は慎重に判断する必要があります。
楽天回線エリア内の通信速度が不安定
楽天モバイルにおける最大の欠点が通信品質です。
楽天モバイルは2019年10月から自社回線でのサービスを提供を開始しました。まだ歴史がかなり浅いことから、楽天回線エリアの範囲内であっても通信が不安定になるなど、基地局の整備が追いついていないのが現状です。
その問題の根幹が楽天モバイルにはプラチナバンドがないことです。
プラチナバンドとは、建物の中や地下にも届く電波の種類。価値の高さから「プレミアムバンド」「ゴールデンバンド」とも呼ばれています。
ドコモ・au・ソフトバンクの大手他社は、すでにプラチナバンドに対応しているため、安定した通信品質で利用ができるわけです。そのため楽天モバイルもプラチナバンドへの対応が最大の課題となっていました。
そんな中、政府は楽天モバイルのプラチナバンドの割り当てを2023年秋頃を目指しているとのことです。この問題が解決されれば、今後の大手携帯キャリアは楽天モバイル一択になることは間違いないでしょう!
実店舗が少ない
楽天モバイルが本格的に携帯事業に参入してまだ3年ほどということもあって、実店舗の整備が追いついていないのが現状です。
事業の赤字もあって、急速に店舗が増える可能性も今後は考えにくいので絶対に店舗で契約がしたい人にとって楽天モバイルは欠点の一つに挙げられます。
データ容量の繰り越しができない
楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」プランは、毎月使った分で料金が変わる従量制プランのため、データ容量を翌月に繰り越すことができません。
キャリアメールが使えなくなる
ドコモやauなど大手各社から楽天モバイルに乗り換える場合、今まで使っていたキャリアメールは自動的に解約されてしまいます。
MNP(電話番号そのままで乗り換えられる制度)を使っても、メールアカウントは解約されるので要注意です。
解約後も利用を継続する場合は、有料でキャリアメールを使い続けることができる「メールアドレス持ち運び」サービスがあります。必ず楽天モバイルへ乗り換える前に申し込みを済ませておきましょう。
楽天モバイルでeSIMにする5つのメリット
未成年でも本人名義での契約ができる
楽天モバイルは親の同意があれば、未成年でも本人名義での契約が可能です!
特に格安SIMでは、未成年での契約ができなかったり、親名義でのみ契約ができたりと制約が多いので、未成年単体で契約ができるのは貴重です。
契約から開通までオンラインで済ませられる!
eSIMはデータを通して設定するため、契約の申請はもちろん、開通までの初期設定も自宅でおこなうことができます。
操作が不安であれば、楽天モバイルは実店舗がありますのでeSIMでの契約も安心です!
即日で最短1時間以内に使える
eSIMは遠隔で利用設定ができます。物理SIMは、郵送でSIMカードを受け取り、自分で挿入・設定するなど開通までに時間がかかることが大きな欠点でした。
一方で、eSIMは申し込み審査が完了すれば、オンラインで開通手続きができることから、申し込んだ当日中に使い始めることができます。
パートナー回線でもデータ無制限で使える
これまではパートナー回線(au回線)での月間のデータ量が5GBまでの制限がありましたが「Rakuten最強プラン」ではパートナー回線含め、国内で通信ができる場所ではどこでもデータ無制限で使えるようになっています。
楽天モバイルはまだ歴史が浅いこともあり、通信品質に課題があります。そのため2026年1月31日までau回線の一部エリアを借りる「ローミング提供」をしてもらう形で品質をカバーをしています。
デュアルSIMにすると安くなる
デュアルSIMにすることでむしろ通信費が安くなることもあります。デュアルSIMとは1台で2つの回線を使用している状態のこと。
- 楽天モバイル:「Rakuten 最強プラン」3GB毎月1,078円(税込)
- ドコモ:「5Gギガライト」1GB毎月3,465円
仮にドコモ1回線だけで同じ条件で契約すると毎月5,665円(5Gギガライト毎月5GB)となり、割高になってしまいます。
このようにあえて2回線に増やことで、安くなる上、通信障害で使えなくなるリスクが軽減される。デュアルSIM運用は一石二鳥の効果があるんです。
ドコモの場合は、ここから家族割や光回線セット割もあるので、さらに安くなります!。
楽天モバイルは物理SIMとeSIMどっちがいい?
楽天モバイルに乗り換える際に物理SIMとeSIM、それぞれ適している人について紹介します。
物理SIMとeSIMの違いについて
まず簡単にeSIMと物理SIMの違いは以下の通りです。
- SIMカードは簡単に他社に乗り換えられる
- eSIMは自宅からでも即日で乗り換えられる
SIMカードは、端末と分離しているためSIMカードの抜き差しが自由にできます。スマホはそのままで通信会社を変える際の設定もSIMカードを変えるだけで済むので手間が少ないです。
一方、eSIMはスマホなどの端末の基盤に最初から装着されています。このため開通の手続きは遠隔でおこなうことができます。なので自宅から申し込みをしてもSIMカードが郵送されるのを待つことなく、最短1時間以内で乗り換えられます!
楽天モバイルで物理SIMカードにするのがおすすめな人
従来の物理SIMカードのままで楽天モバイルに契約するほうがいい人は以下の通りです。
- スマホの操作に慣れていない
- 1年に何回もスマホを変えている
特にスマホの操作に慣れていない。またはガラケーから初めてスマホに乗り換えを検討している人は、eSIMは自分で初期設定することが難しい面がありますので、物理SIMで契約するのがいいでしょう。
またスマホをこまめに変えている方は、eSIMにすると機種変更のたびにSIMの再発行手続きが必要になります。
1年で何回も機種変更する方だと、都度SIMを再発行する手間が生じますので、そんな人にも物理SIMでの契約がおすすめです。
楽天モバイルでeSIMにするのがおすすめな人
楽天モバイルでeSIMを選ぶことがおすすめな人は以下のとおりです。
- デュアルSIMで使う(他の携帯会社と掛け持つ)
- とにかく早く使いたい
- 機種変更をあまりしない(1年以上使っている人)
通信障害時に備えて、1台で2回線運用したい人は特にeSIMを選択するのがおすすめです。物理SIMでも回線を掛け持ちすることができますが、対応機種が非常に少ないからです。
eSIMについては遠隔で開通の手続きをおこなうため、自身で初期設定が多少必要になります。通信なので専門技術が必要なのかと思いますが、スマホの操作に一通り慣れていれば誰でもできます。なにより開通までのスピードがとにかく早いです!
人手不足による手続きのオンライン化で、いずれ物理SIMは廃止になる流れです。なので迷っている人はeSIMで契約しておくと無難でしょう。
まとめ
まとめると、楽天モバイルは自社回線でありながらも、大手他社よりも圧倒的に安いプランが大きなメリットです。一方で、本格的にサービスが始まってまだ間もない影響もあって、通信品質にはまだまだ課題がある印象です。
楽天モバイルに限ったことではありませんが、乗り換えには自分の使い方に合ったプランなのかしっかりと把握しておきましょう。その上で利点と欠点を抑えておくことこそ、後悔しないための最大のポイントです。
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