【実際に使ってみて】LINEMOでeSIMにするデメリット・メリット15選

西門光輝(さいもん)
格安SIM・eSIMアドバイザー
eSIM・デュアルSIM利用歴1年。22年auの通信障害をきっかけに、スマホ1台で複数回線を併用。年間60,000円以上の節約にも成功。同じ思いで悩んでいる方に向けて、eSIM導入講座サイトを開設。格安SIM販売員の勤務経験も活かして、おすすめの格安SIMも併せて紹介中。

LINEMOはソフトバンクが運営するオンラインブランドです。大手キャリアと同じ通信品質でありながら、安く契約することができる特徴がありますが、ここでは実際にeSIMにてLINEMOを使ってみた感想について、メリット・デメリットにして徹底解説します。

目次

LINEMOの料金プラン・サービス内容

2023年最新のLINEMOの料金プラン・サービスの概要については以下の通りです。

スクロールできます
ミニプランスマホプラン
eSIM対応対応対応
データ量3GB20GB
データ超過後の通信速度300kbps1Mbps
月額基本料(税込)990円2,728円
データの追加購入(税込)1GB:550円1GB:550円
国内通話22円/30秒22円/30秒
SMS送信3.3円~/1通(受信無料)3.3円~/1通(受信無料)
契約事務手数料0円0円
参考:LINEMO(公式)

LINEMOは、毎月3GBの「スマホプラン」と毎月20GBの「スマホプラン」の2種類のみとシンプルなプラン設定となっていることが特徴です。

LINEMOでeSIMにする8つのデメリット

契約方法がオンラインだけに限定されている

LINEMOはソフトバンクが運営をしていますが、契約手続きを含め、全てのサポートがオンラインのみの対応となっています。ソフトバンクショップを始めとする店舗での対応は、一切対応できないのでご注意ください。

未成年は親名義でしか契約できない

LINEMOは17歳以下の未成年者名義の契約はできませんが、親権者を契約者として、使用者を未成年者として登録することで、17歳以下のお子さまでも使うことができます。

契約の際には「契約者(親)の本人確認書類」と「使用者(子供)の本人確認書類」が必要です。
契約者(親)と使用者(子供)の姓が異なる場合は「戸籍謄本」が必要になります。

SIMカードでしか契約できない

LINEMOではスマホ本体の販売は一切していません。今使っているスマホがあれば、引き続き利用することも可能ですが、LINEMOでは使えないスマホも中にはありますので、契約前にLINEMOに対応している機種であるか確認しておく必要があります。

自分で機種変更しないといけない

LINEMOでは端末が販売されていないため、機種変更する際はAmazonなどで自分でスマホを購入しないといけません。またeSIMで機種変更する場合は再発行手続きが必要になります。

データ容量の繰り越しができない

LINEMOには「ミニプラン」と「スマホプラン」ありますが、2つのプランともにデータ容量を翌月に繰り越すことができません。

例えば、20GBのスマホプランを契約していて、1月は5GBしか使わなかった場合でも、毎月1日でリセットされてしまいます。

もったいない事にならないためにも、契約前に毎月どれくらいデータを使っているのか事前に調べておくことが大切です。

LINEMOでは契約後でもプランを変更する事ができます。

ソフトバンクWi-Fiスポットが使えない

LINEMOで「ソフトバンクWi-Fiスポット」を利用することはできません。利用には別途有料で申し込みをすることで、利用が可能です。

Yahooプレミアム特典がない

ソフトバンク・ワイモバイルユーザーでは無料で「Yahooプレミアム」会員になれる特典がありましたが、LINEMOはこの特典は対象外です。Yahooショッピングでのポイント還元など年々改悪していますが、特にPayPayの限定クーポンを利用している方は検討する必要があります。

キャリアメールが使えなくなる

ドコモやauなど他社から乗り換える人はもちろんですが、ソフトバンクやワイモバイルユーザーについても、LINEMOに乗り換えるとキャリアメールは自動的に解約されてしまいます。

現在は解約後も有料でキャリアメールを使い続けることができる「メールアドレス持ち運び」サービスがあります。必ずLINEMOへ乗り換える前に申し込みを済ませておきましょう。

LINEMOでeSIMにする8つのメリット

LINEアプリのデータが使い放題

LINEMOを選ぶ最大のメリットがLINEアプリでデータ通信無制限で使い放題であるところ。ミニプラン・スマホプラン両方に対応しており、追加申し込み不要で無料で利用できます!

例えば、20GBのスマホプラン契約し、データ容量を使い切ってもLINEアプリはずっと高速通信で利用できます。トークはもちろん、音声通話・ビデオ通話も対象なのが嬉しい点です。

ニュース記事の詳細の閲覧などLINEアプリ内でも一部データ使い放題の対象外機能があります。

LINEスタンプが無料で使える

LINEMOの「スマホプラン」を契約すると、追加料金なしでLINEスタンプ プレミアムが利用できます。対象のスタンプ・絵文字は1000万種類以上!月に1回以上LINEスタンプを購入している人はお得です!

・LINEMOの「ミニプラン」は対象外
・契約後にLINEアカウントと「スマホプラン」を連携する必要がある
・LINEスタンプ プレミアムに加入していないこと(現在加入中は一旦解約する必要があります)

LINE MUSICが6ヶ月無料

LINEMOに契約時に「LINE MUSIC for SoftBank専用ページ」から申し込みをすると、6ヶ月間無料で利用できます。(7ヶ月目以降:一般プラン毎月980円/学生プラン毎月480円)

LINE MUSICはサブスク型(月額定額型)の音楽配信サービス。LINEの無料通話での着信音や呼び出し音にお気に入りの楽曲を設定することが出来る特徴があります。

LINE MUSICはLINEギガフリーの対象外ですが、アプリ内への保存機能があるため、よく聞く曲をいれておけば、データ通信を気にせずに音楽が聴けます。

ソフトバンク・ワイモバイルからの乗り換えが簡単!

LINEMOはソフトバンクが運営しているため、ソフトバンク・ワイモバイルでの契約情報をそのままLINEMOに連携することができます。

そのため他の携帯電話会社と比べて、乗り換え作業が少なく簡単に契約することができます。

ソフトバンクと通信品質が同じで使える

LINEMOはソフトバンクが運営するオンライン専用のブランドとなっています。格安SIMではありますが、ソフトバンクが運営しているため通信品質もソフトバンクと同じ通信品質で使うことができます。利用が集中する時間帯での速度制限の心配がないのでいつでも快適に使えます。

PayPayとの相性がいい

LINEMOでの通信費などの支払いではPayPayカードがおすすめです。1000円(税抜)ごとに10ポイントの「ソフトバンクポイント」が貯まります。貯まったポイントについてはPayPayに交換することができます。PayPayは人気のキャッシュレス決済で対応している店舗も非常に多いので無駄なく使うことができます!

速度制限になっても通信速度が速い

ソフトバンクやドコモなどの大手回線と比べてLINEMOは速度制限時のデータ速度が速いのも大きな魅力です。

プランデータ超過後の通信速度
ミニプラン(3GB)300kbps
スマホプラン(20GB)1Mbps

大手の会社ではデータ超過後は128kbpsのところが多いですが、この速度だとLINEのトークを送るのが精一杯で使い物になりません。

一方、LINEMOのスマホプランは速度制限後は1Mbpsで使えますが、この速度だと、標準画質ならYou Tubeでも見れる速さ!さすがにミニプランで速度制限になるとLINEのトークやテキストメインのネットサーフィンくらいしかできませんが、それでも300kbpsと大手の2倍以上の速さで通信ができます。

5分以内の国内通話が1年間無料で使える!

LINEMO契約後から1年後まで、1回5分以内の国内通話オプション「通話準定額」(毎月550円/税込)が無料の使える「通話オプション無料キャンペーン」がお得です。標準の通話アプリでも対象なのが特徴です。

また、通話時間・回数が無制限のかけ放題オプション「通話定額」もあり、そちらもLINEMO契約後から1年後まで、毎月1,650円から1,100円(税込)で利用できます。

LINEMOは物理SIMとeSIMどっちがいい?

LINEMOに乗り換える際に物理SIMとeSIM、それぞれ適している人について紹介します。

SIMとeSIMの違いについて

まず簡単にeSIMと物理SIMの違いは以下の通りです。

  • SIMカードは簡単に他社に乗り換えられる
  • eSIMは自宅からでも即日で乗り換えられる

SIMカードは、端末と分離しているためSIMカードの抜き差しが自由にできます。スマホはそのままで通信会社を変える際の設定もSIMカードを変えるだけで済むので手間が少ないです。

一方、eSIMはスマホなどの端末の基盤に最初から装着されています。このため開通の手続きは遠隔でおこなうことができます。なので自宅から申し込みをしてもSIMカードが郵送されるのを待つことなく、最短1時間以内で乗り換えられます!

LINEMOで物理SIMカードにするのがおすすめな人

従来の物理SIMカードのままでLINEMOに契約するほうがいい人は以下の通りです。

  • スマホの操作に慣れていない
  • 1年に何回もスマホを変えている
  • eSIMに対応していないキャリアへの乗り換えを既に決めている

特にスマホの操作に慣れていない。またはガラケーから初めてスマホに乗り換えを検討している人は、eSIMは自分で初期設定することが難しい面がありますので、物理SIMで契約するのがいいでしょう。

またスマホをこまめに変えている方は、eSIMにすると機種変更のたびにSIMの再発行手続きが必要になります。(LINEMOの再発行手数料は無料)

1年で何回も機種変更する方だと、都度SIMを再発行する手間がありますので、そんな人にも物理SIMでの契約がおすすめです。

LINEMOでeSIMにするのがおすすめな人

LINEMOでeSIMを選ぶことがおすすめな人は以下のとおりです。

  • デュアルSIMで使う(他の携帯会社と掛け持つ)
  • とにかく早く使いたい
  • 機種変更をあまりしない(1年以上使っている人)

通信障害時に備えて、1台で2回線運用したい人は特にeSIMを選択するのがおすすめです。物理SIMでも回線を掛け持ちすることができますが、対応機種が非常に少ないからです。

eSIMについては遠隔で開通の手続きをおこなうため、自身で初期設定が多少必要になります。通信なので専門技術が必要なのかと思いますが、スマホの操作に一通り慣れていれば誰でもできます。なにより開通までのスピードがとにかく早いです!

人手不足による手続きのオンライン化で、いずれ物理SIMは廃止になる流れです。なので迷っている人はeSIMで契約しておくと無難でしょう。

LINEMOにてeSIMで申し込む方法

eSIMで契約する場合、多くのキャリアはオンラインのみでの対応となるケースが多いです。

LINEMOは「オンライン専用」の格安SIMです。そのため、申込みから開通までの初期設定までをすべて自分自身で行う必要があります。

では実際にeSIMでの契約から利用開始までの流れについて確認しましょう。

LINEMOのeSIM開通までの手順
STEP
データのバックアップをする

トラブルに備えて、事前に端末のバックアップを済ませておきましょう。

iPhoneは「iCloud」Androidは「Googleドライブ」を使ったバックアップがおすすめです。

STEP
LINEMO申し込みページからeKYCで本人確認をする

大手キャリアからMNPで乗り換える場合は「ワンストップ方式」が使えます。

事前手続きなしで直接LINEMOで乗り換え申請しましょう。

STEP
eSIMプロファイルをダウンロードする

審査完了後「eSIMプロファイルダウンロードのお知らせ」というメールが届きますので、アプリ「LINEMOかんたんeSIM開通」から開通設定をします。

端末を再起動すれば設定完了です!

契約の手続き方法などは手順に従って、画面に全て指示が出るので専門的な知識は不要です。スマホの操作さえ慣れていれば個人でも簡単に完結します!

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まとめ

まとめると、LINEMOにするとソフトバンクやワイモバイルから乗り換えると特典や割引が対象外になるなどデメリットが目立つ印象です。

一方で、ドコモやauなどその他の他社から乗り換えるとプランが安い上に、データ超過後の通信速度も早く使えるなどメリットのほうが大きいです。

LINEMOに限ったことではありませんが、乗り換えには自分の使い方に合ったプランを選び、後悔しないためにもサービスの利点・欠点をしっかり把握しておくことが大切です。

西門光輝(さいもん)
格安SIM・eSIMアドバイザー
eSIM・デュアルSIM利用歴1年。22年auの通信障害をきっかけに、スマホ1台で複数回線を併用。年間60,000円以上の節約にも成功。同じ思いで悩んでいる方に向けて、eSIM導入講座サイトを開設。格安SIM販売員の勤務経験も活かして、おすすめの格安SIMも併せて紹介中。
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