eSIMのデメリット・メリット20選【3年間実際に利用した感想をバカ正直に解説!】

eSIMのメリット・デメリット19選
西門 光輝(さいもん)
eSIM・デュアルSIMアドバイザー
・eSIM・デュアルSIMの利用歴3年
・22年auの通信障害をきっかけに、スマホ1台で複数回線を契約
・複数回線ながら年間6万円以上の節約にも成功!

eSIMへの切り替えを検討している方に向けて、eSIM導入講座サイトを開設。格安SIM販売員の経歴も活かし、おすすめの格安SIMキャリアも併せて紹介しています。

eSIMの概要はわかったけど、実際に乗り換えるに当たってのメリット・デメリットを知りたい。そんな方に向けて。

ここでは2022年から実際にeSIMを3年以上使用し、eSIMで他社へ乗り換え・機種変更を経験してみて感じた「eSIMのメリットを11選、デメリットを9選」それぞれ紹介。

物理SIMカード、eSIMどっちが向いているのかについても解説します。

この記事でわかること

そもそもeSIMとは

eSIMとは

eSIMとは、端末に内蔵された埋め込み型のSIM。キャリアの契約情報はインターネット経由でチップに書き込まれるのが特徴です。

eSIMは3種類ある

eSIMには音声SIM、データ通信専用、デュアルeSIMの3種類あります。

音声通話付きeSIM

通話、SMS、データ通信が可能で、最も一般的なタイプ 電話番号が付与され、音声通話もできるタイプ。データ通信も可能で、デュアルSIM対応スマホのメイン回線やサブ回線として使えます。

データ通信専用eSIM

通話ができない、インターネット接続(データ通信)のみが利用できるタイプで、通話はできない。主に海外旅行やテザリングでの使用に適しています。

デュアルeSIM

スマホ1台で2つのeSIMを同時に使用できる機種もあり、仕事用とプライベート用など用途に応じて使い分けられます。デュアルSIMとしては、今後普及が予想される技術。

eSIMに対応している携帯キャリア・格安SIMまとめ

eSIM対応の大手キャリア

自社で回線設備を保有している大手携帯キャリアは「ドコモ」「au」「ソフトバンク」「楽天モバイル」の4社すべてで対応しています。

eSIM対応の格安SIM

大手回線から通信網を借りて運営している格安SIM・MVNOについては、事業者によって異なりますが、ここでは有名な大手格安SIMに厳選して紹介します。

注意点として、eSIM対応事業者でも契約するプランによっては物理SIMでしか利用できないケースがあります。

事前によく確認しておきましょう。

物理SIMとeSIMどっちがいい?それぞれ向いている人

結論として、物理SIMは「複数台のスマホを併用して使いたい」eSIMは「安く安全に使いこなしたい」これらに該当する方に推奨しています。

より細かな詳細については以下で詳しく解説します。

物理SIMが向いている・おすすめする人

  • 複数端末間でSIMカードを差し替えて使いたい人
    物理SIMなら手軽に抜き差しでき、複数のスマホやタブレットで共有しやすいです。
  • オフラインで即日利用を重視する人
    物理SIMはカードを受け取り次第、挿入すればすぐ使える
  • スマホを破損することが多い人
    故障時の代替機に差し替えればすぐに使える!

eSIMが向いている人・おすすめする人

  • 自宅で契約を完結させたい
    eSIMはオンラインでも契約から開通まで完結できるため、キャリア・プランの切り替えが簡単
  • 複数回線を1台で使い分けたい人
    デュアルeSIMで仕事用とプライベート用、国内用と海外用といった複数回線をスマホ1台で実現
  • SIMカードの紛失や破損リスクを避けたい人
    物理カード不要で安心、カード紛失の心配がない
  • 海外旅行や出張先で迅速にローカル回線を利用したい人
    現地のeSIMプランを即契約・利用でき、利便性が高い
  • スマホの操作に抵抗が少ない人
    QRコード読み取りや設定アプリ操作に慣れていれば自分でできる

eSIMのデメリット9選【3年間実際に使ってみた感想】

ここでは実際に3年以上eSIMを利用し、さらに機種変更も経験した感想について、eSIMのデメリットを9個解説します。

詳細は以下で解説します。

1.eSIMに対応しているキャリアが少ない

eSIMは新しい技術で歴史がまだ浅いことから、対応する通信キャリアが少ないのが現状です。

大手4社(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天)では既にeSIMに対応していますが、特に格安SIMにおいては、eSIMを取り扱っている事業者は限定的なのが現状です。

ただこの問題については、eSIM専用機種が普及することに伴い、いずれは対応せざるおえない状況になるため、将来的には物理SIMのように選択肢は大幅に広がるでしょう。

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2.キャリアによってeSIMの使い方が異なる

例えばeSIMに対応しているキャリアであっても、提供するプランによってeSIMで利用する事ができないなど、制約が設けられているのが現状です。

mineoの例。ドコモ・au・ソフトバンク回線を提供しているが、ソフトバンク回線はeSIM非対応

例えばワイモバイルでeSIMを利用する場合、ワイモバイル機種から他社スマホへ機種変更をする際はショップへ来店して手続きをする必要があります。

ワイモバイルのeSIM機種変更時の対応方法
他社スマホへのeSIMでの機種変更は店頭のみの対応

こうした”ローカルルール”を設けるキャリアも存在するため、eSIMの導入をきっかけに他社への乗り換えを検討している方は事前によくリサーチしておかなければなりません。

3.SIMロックの解除が必要

古い端末でeSIMに変更する場合、通信キャリアを変更をする際にSIMロックを解除する必要があります。

SIMロックとは、契約しているキャリアでしかスマホが使えないように制限をかける仕組み。例えばドコモで購入したスマホでは、auの回線が使えないイメージ。

SIMロック状態のスマホは購入したキャリアにて無料で解除できます。

2021年10月以降の発売スマホについては、SIMロックが原則禁止になったため、手続きは不要です。

4.SIMカードの抜き差しができない

スマホが故障した場合、物理SIMは代替機にSIMカードを差し替えると、すぐに使えますが、eSIMは再発行の手続きが必要になるため、使えるまでに時間を要します。

故障や破損時に他の機種ですぐに使うことができないのは、eSIM最大のデメリットです。

5.申し込み方法はオンラインが基本

eSIMはコスト削減の目的から、原則オンラインでの申し込みに限定されています。

そのため、eSIMの契約から開通までの初期設定を自分で行わないといけません。

通信に関することなので、専門知識が必要かと思いがちですが、開通までの手順はWEBサイトや動画等でわかりやすく解説しています。

また専用アプリで画面の指示に従うだけで簡単に初期設定ができるよう工夫されています。

専用アプリで簡単に設定できる

そのため特別な知識は不要で、スマホの操作にさえ慣れてさえいれば、素人でもスムーズにできます。

6.初期設定時にネット環境が必要

物理SIMはSIMカードを差し替えるだけで、すぐにネットや通話が使えますが、eSIMは契約情報の入ったデータ「プロファイル」をダウンロードする必要があるため、Wi-Fiなどネット環境が必須です。

Wi-Fi環境がない場合は、解約する予定のキャリアの通信を利用しましょう。

前のキャリアを解約する場合は新キャリア開通後に解約手続きをおこないましょう。

7.トラブルの解決に時間がかかる

自分で調べたり、解決するのが面倒。そんな方にはeSIMはリスクがあります。

店舗を構えるキャリアであれば、契約後の不具合であってもすぐにサポートできますが、格安SIMなど、オンラインで完結しなければいけないキャリアは基本的に自分で解決しないといけないので注意が必要です。

8.機種変更が複雑

物理SIMはSIMカードとスマホが別々になっているので、SIMカードを差し替えるだけで簡単に機種変更できます。

一方でeSIMは、スマホの基盤と一緒に固定されているため、契約情報は「プロファイル」と呼ばれるデータで管理します。

プロファイルは他の端末との併用ができないため、機種変更する際はSIMを再発行する扱いになるため、再度設定が必要です。

なお以下の端末同士については、eSIM転送機能を使うことで無料でeSIMの情報を移行できます。

eSIM転送の対応機種
  • iPhone:iPhone11シリーズ以降の全機種
  • Google Pixel:Pixel 8シリーズ以降の全機種
  • Galaxyシリーズ
    • Galaxy Z Fold6
    • Galaxy Z Flip6
    • Galaxy S25 Ultra
    • Galaxy S25
    • Galaxy S24 Ultra
    • Galaxy S24
    • Galaxy Z Fold5
    • Galaxy Z Flip5
    • Galaxy A54 5G
    • Galaxy S23 Ultra
    • Galaxy S23
    • Galaxy A23 5G
    • Galaxy Z Fold4
    • Galaxy Z Flip4
  • Xperiaシリーズ
    • Xperia 10 Ⅵ
    • Xperia 1 Ⅵ
  • AQUOSシリーズ
    • AQUOS R9 pro
    • AQUOS sense9
    • AQUOS wish4
    • AQUOS R9
  • iPadシリーズ
    • iPad(第10世代)
    • 11インチiPad Pro(M4)
    • 13インチiPad Pro(M4)
    • 11インチiPad Pro(第2世代、第3世代、第4世代)
    • 12.9インチiPad Pro(第4世代、第5世代、第6世代)
    • 11インチiPad Air(M2)
    • 13インチiPad Air(M2)
    • iPad Air(第4世代、第5世代)
    • iPad mini(A17 Pro)
    • iPad mini(第6世代)

9.再発行は有料になる

eSIMの再発行に関しては、物理SIMではSIMカードを交換することと同等の扱いになるため、キャリアによっては手数料(4,000円が平均)がかかる場合があります。

例えばスマホに詳しくない方が設定の際、誤ってeSIMのデータを削除してしまった!この場合でも再発行の手続きが必要になるため、注意が必要です。

eSIMのメリット11選【3年間実際に使ってみての感想】

ここでは実際に3年以上eSIMを利用し、さらに機種変更も経験した感想について、eSIMにするメリットを11個解説します。

詳細は以下で詳しく解説しています。

1.契約から開通までオンラインで完結

eSIMは契約情報をデータで書き換えられるため、店舗に行かなくてもオンラインで利用できます。

そのため、契約の審査以外は、24時間365日いつでも申し込みできるのが特徴です。

2.物理SIMよりも初期費用が安い

物理SIMで契約すると、SIMカードの作成、オンラインでの契約はSIMカードを郵送する必要があるため、初期費用が高くなります(※平均3,000円台)

一方、eSIMはデータで契約情報を記録できるため、郵送は不要で即日開通。SIMカードも発行が不要なので、物理SIMより安く契約できます。

3.SIMカードの抜き差しが不要

これまでは携帯キャリアを変える際は、必ずSIMカードを交換する必要がありましたが、eSIMは端末の基盤と一緒に搭載されているため、SIMカードの差し替えは不要です。

4.SIMの破損・紛失のリスクがない【まだ】

eSIMは端末の基盤に最初から装着されているため、物理SIMのように紛失にあった際、SIMカードを抜き出されて不正利用されるリスクがありません。

セキュリティ面に関しても、eSIMは物理SIMよりも安全に扱うことができます。

5.スマホが盗まれてもSIMが悪用されない

物理SIMはスマホと分離して作られているため、例えば盗難にあった際、SIMカードを抜き取られて悪用されるリスクがあります。

一方eSIMは、例えスマホが盗まれても画面ロックを設定していれば、物理的に分解をしない限り、外部から悪用されることはないので安全に使えます。

6.キャリアの乗り換え・追加がスムーズ

物理SIMは携帯キャリアを変更する際、SIMカードを都度交換する必要があったため、時間とコストが大きくかかるのが欠点にありました。

一方で、eSIMはデジタルタイプのSIMのため、スマホ1台で複数のキャリアの契約データを保管できるのが特徴です。

そのため、解約をすることなく新しいキャリアを追加で契約することも可能です。

7.即日で最短1時間以内に使えるようになる

eSIMにおける一番の利点が、契約後すぐに使えるところ。eSIMは契約情報をファイル形式でダウンロードするとすぐに使えます。

例えばオンラインで物理SIMを申し込む場合、SIMカードの到着を待つ必要がなく、自宅で契約しても最短1時間以内で開通できます。

なお、一部キャリアでは申込みのタイミング次第では即日に開通できないこともあります。

日本通信SIMは20時以降の申込みは即日開通できない

お急ぎの場合は、事前に契約予定のキャリアのホームページで即日開通が可能かどうか確認しておきましょう。

8.海外旅行・出張に便利

eSIMにすると海外で滞在する際、現地でSIMカードを購入する手間がなく、オンラインで開通できます。例え海外のキャリアであっても、eSIM対応事業者であればネットで手続きは完結します。

例えば長期滞在の際、eSIMを日本国内のキャリアで保管し、物理SIMカードを現地のキャリアで使う。

そうすることで、一時帰国した際もすぐに使えるため柔軟な使い方ができます。

9.スマホ1台で複数回線使える

eSIMは複数キャリアの契約情報が格納できるため「デュアルSIM」が簡単にできます。

デュアルSIMとは

デュアルSIMとは、1台のスマホで複数回線を併用して使える仕組み。物理SIMだと複数の回線を保管するためのスペースが必要だったこともあり、対応する機種が非常に少なかった。

これまでスマホは1台で1つの会社で使うことが当たり前でしたが、eSIMは1台で2回線以上の回線を併用することも可能です。(※iPhoneは8つ以上のキャリアを保管できる)

デュアルSIMにすると通信障害時でもすぐもう一方の回線で使えるため、端末1台のまま回線を増やせるのは、eSIMならではのメリットです!

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10.電話番号を同時に2つ使える

eSIMは、物理SIMと併せて複数の通信キャリアを掛け持つことができるため、電話番号もスマホ1台で2つ使い回すことができます。

iPhoneは8つ以上の通信キャリアのデータが保管でき、同時に2社まで電話受けることが可能です。

11.デュアルSIMにすると安くなる【重要】

eSIMと物理SIMを併用し「デュアルSIM」にすることで、月々のスマホ代が今より圧倒的に安く節約できます。

複数回線を契約すると必然的にスマホ代が高くなってしまうのでは?

そう思われがちですが、キャリアを分散してサービスを使うことで、1回線だけで使うより安くなることもあります。

例えば、10GBで利用する場合。

LINEMOとpovo2.0のデュアルSIMで使った場合、毎月の最安料金は合計1,980円。

キャリア名LINEMOHISモバイル
月額料金990円990円
データ通信量3GB7GB
運営会社ソフトバンクHIS(エイチ・アイ・エス)
デュアルSIMで使う場合

LINEMOはLINEアプリがギガ使い放題、povo2.0は使いたい分だけ都度課金する仕組みなので、使わない時は0円で回線が保有できます。

一方、ドコモ単体で同じ条件でプランを組むと、毎月の料金は3,850円。

キャリア名ドコモ
月額料金3,850円
データ通信量10GB

このように複数回線を契約したからといって、値段は高くなるどころか、むしろ半額以下に削減できます。

しかも、2回線使えるので通信障害時も安心!

節約、予備回線もできる一石二鳥の運用方法はeSIMが普及したからこそできる裏ワザです(※各社の料金プランは2025年11月時点の情報です)

デュアルSIMで利用する際のおすすめの組み合わせは、以下の記事から確認できます。

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eSIMでおすすめの活用事例3パターン

ここではeSIMで利用する際のおすすめの活用事例について「スマホ」「PC」「IoT」の3つに分けて紹介します。

スマホ【複数の回線を併用して使う】

携帯の通信料金が安くなったことで、私生活でも通話専用プラン、データ通信専用プランでキャリアを分けられて通信費の節約につながります。

またメイン回線の電波状況が悪いなら、サブ回線に切り替えれば途切れずに通信が続けられるなど、バックアップ代わりにもなるのでおすすめです。

PC【外出先のWi-Fi難民と無縁に!】

PCでeSIMを使う最大の利点としては、外出先でWi-Fiを探し歩く必要がなくなり、どこでも安定したネット環境で利用できる点。

公共のフリーWi-Fiは安全性に問題があるので、セキュリティ面でも安心して使えます。

IoT【紛失とおさらば!】

鍵やバッグ、ペットの首輪などに取り付ける紛失防止タグ(エアタグなど)にeSIMを搭載すれば、広範囲でリアルタイムな位置情報が把握できます。

車など高価なものに搭載しておけば、盗難にあった際でも居場所を速やかに確認できるので、万が一のときでも役立ちます。

eSIMの将来性・未来について【物理SIMは無くなる】

これは著者の独断ではありますが、近い将来、物理SIMは限りなく少なくなり、eSIMに一本化される未来が訪れると想像しています。

https://straitsresearch.com

最新の統計では、eSIM市場は2024年に約101億8,000万米ドルの規模でしたが、2033年には2倍以上の「約250億1,000万米ドル」に達すると予測され、驚異的な成長が見込まれています。

契約情報の書き換えが容易など、物理SIMよりも柔軟な特性から、eSIMはスマホだけでなく、自動車、スマートウォッチ、ノートパソコンなどあらゆるデバイスで搭載が進んでいます。

サービスを提供する企業側にとっても、運用コストの削減や迅速なネットワーク構築ができるなどメリットのほうが大きいため、eSIMの導入は今後さらに加速するでしょう。

au・UQモバイルは物理SIMとeSIMで手数料が異なる

携帯業界においては、物理SIMのほうが発行手数料が高く設定されるなど、実質的にeSIMへ乗り換えるように推奨されているため、これから新規で回線を契約する方はこの機会にeSIMでの申し込みがおすすめです。

即日完結!オンラインでeSIMを利用する際の設定方法

ここでは物理SIMからeSIMへ切り替えた際の設定方法について、iPhone・Android別に紹介します。

iPhone

iPhoneでは「iPhone XS以降の全モデル」でeSIMに対応しています。なおeSIMを導入する際は、事前に最新のOSにアップデートしておきましょう。

  • iPhoneの「設定」アプリを開く
  • 「モバイル通信」(または「モバイルデータ通信」)を選択
  • 「モバイル通信プランを追加」もしくは「eSIMを追加」をタップ
  • 通信事業者から提供されたQRコードをカメラでスキャンするか、メールやブラウザから取得したQRコードを長押しして「eSIMを追加」を選択する
  • 画面の案内に従って、必要に応じて認証コードを入力し、アクティベートを完了させる
  • 設定完了後、使用したい回線をデフォルト回線として選択する(デュアルeSIMの場合はラベルも設定可能です)

Android

Androidスマホについては、販売するメーカーによって、設定の項目や表記が異なる場合があります。

ここでは人気スマホのGooglePixelを例に解説します。

  1. 設定アプリを開き、「ネットワークとインターネット」へ進む
  2. 「SIM」をタップし、画面上部の「+」アイコンか「SIMを追加」を選択
  3. 「代わりにSIMをダウンロードしてください」(eSIM設定)を選ぶ
  4. キャリアから提供されたQRコードをカメラでスキャンするか、手動でアクティベーションコード(LPA形式)を入力する
  5. ダウンロードが完了したら、使用したい回線を選択して有効にする
  6. 必要に応じてモバイルデータやローミングの設定をオンにしましょう

ここで紹介した設定方法については、事前にキャリアにてeSIMへの切り替え手続きを済ませている事を前提にし、そこから端末で利用できるまでの設定手順となります。

eSIMへの切り替えをきっかけに他社へ乗り換えたり、機種変更をするなど、シーンによって設定方法や手続きが大きく異なります。

利用別のeSIMへの詳しい切り替え方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

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eSIM初心者に関するよくある質問【FAQ】

ここでは初めてeSIMにする初心者の方によくある質問をまとめました。

eSIMと物理SIMで電波の悪さや通信速度に違いはありますか?

SIMは契約情報を保存するのが主な役割のため、通信速度や動作速度に違いはありません。

動作についてはスマホ本体の問題です。

自分のスマホがeSIMに対応しているか確認する方法は?

スマホの設定アプリから「端末情報」をタップ。

eSIM対応機種であれば「EID」と書かれた32桁の数字が記載されており、非対応の場合はEIDの項目はありません。

関連記事eSIM対応機種かどうかの確認方法

eSIMを使用するためには何が必要ですか?

eSIMの契約には本人確認書類。初期設定時には契約データをダウンロードするためWi-Fiなどのネット環境が必要です。なお利用にはeSIM対応キャリア・端末であることが条件です。

関連記事【25年最新版】eSIM対応キャリアまとめ

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eSIMから物理SIMカードに変えることはできる?

eSIMから元のSIMカードへ戻すことは可能です。

変更の申込み方法や手数料は、キャリアによって異なりますので、事前に契約しているキャリアで確認しておきましょう。

Apple WatchでもeSIMは使えますか?

「セルラーモデル」においてeSIMの利用ができます。

Apple Watchには「GPSモデル」「セルラーモデル」の2種類あります。

スマホ1台でeSIMはいくつまで入れることができますか?

端末の種類によって異なりますが、基本的にスマホ1台で1つのeSIMが登録できます。※iPhoneは8つ以上のeSIMを登録することができます。

eSIMで使える格安SIMはありますか?

2025年11月時点でeSIMに対応している格安SIMは15社あります。

eSIMで契約するキャリアを海外で使う場合、電話番号はどうなりますか?

国内で契約した電話番号でも海外で使用することができます。

ただし格安SIMは、キャリアによって海外で通話やネット使えない場合があります。

eSIMは複数端末での切り替えや同時使用はできますか?

eSIMは端末内に直接組み込まれているため、一つのSIMの情報を複数の端末で使い回すことはできません。

また同時使用もできないので、機種変更時はSIMを再発行する必要があります。

eSIMの利点・欠点を把握できましたか?

簡単に乗り換えられて便利な半面で、機種変更するたび、eSIMを書き換える必要が手間があるなど、課題となるところもあります。

しっかりと欠点を確認した上で、次のステップでは「eSIMに対応している機種・キャリア」をそれぞれ見ていきましょう。

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