スマホの対応バンド（周波数）とは？大手4キャリア対応バンド一覧表

「そもそもバンドとは？周波数ってなに？」そんな疑問を抱く方も多いはずでしょう。

格安SIMなど他社へ乗り換える際、乗り換え先のキャリアと今使っているスマホの周波数（バンド）が異なると、通話やネットが使えない落とし穴があります。

そこで、ここではスマホを使う上で重要な、周波数についての基本知識、そして各キャリアが提供するバンドの種類や利用できるかの確認方法をやさしく解説します。

スマホの「対応バンド」とは

バンドとは「電波の周波数帯」を示す言葉。

スマホにおける対応バンドとは、使っているスマホが利用できる電波の周波数帯のことを言います。

スマホによって使える電波の種類は違います。

同じバンド（周波数）の電波をたくさんの会社で使ってしまうと、ネットの利用者が集中するタイミングで通信速度が低下するなど、利便性が悪くなります。

通信環境の悪化を防ぐことから、政府はあらかじめ、携帯キャリア各社にそれぞれ異なる周波数を提供して、電波が一緒になることを回避しています。

また端末側も対応しているバンドが限定されています。

そのため、通販など自分でスマホを購入して使う際は、利用する携帯電話会社の周波数帯に対応しているかどうか確認する必要があります。

ドコモ回線の5G/4G対応バンド（周波数帯）まとめ

ここではドコモ回線での5G・4G対応バンドをそれぞれ紹介します。

なお、ドコモ回線を扱う格安SIMも周波数は同じです。

上記のキャリアで契約を検討する方は、一緒に確認しておきましょう。

ドコモ5G対応バンド一覧

ドコモ5G対応バンド（周波数）は以下の通りです。

5G周波数番号	周波数帯	内容
n1 NR化4G	2.0GHz	4G回線から転用
n28 NR化4Ｇ	700MHz	プラチナバンド
n77/78 sub6	3.4～3.5/3.7GHz	現状では主要の周波数帯
n79 sub6	4.5GHz	sub-6ではドコモだけ対応
n257 ミリ波	28GHz	最高速周波数。普及には時間を要する

n1、n28、n77、n78、n79、n257は、ドコモの5Gネットワークの対応バンドです。

これらのバンドに対応した端末であれば、ドコモの5Gネットワークを高速で利用できます。

5Gの電波には3種類あります。

• Sub6：6GHz未満の周波数帯で障害物に強い
• ミリ波：30GHz〜300GHz（厳密な区分けはなく日本では 28GHz帯を利用）帯で通信速度が非常に速い
• NR化4G：既存の4G（LTE）回線を5G向けに転用する技術。回線速度は4Gと同じ

簡単にまとめると、ミリ波のほうが高速通信でネットが使えますが、現状は普及段階であるため、使える端末やエリアは限定的です。

ドコモ4G対応バンド一覧

ドコモの4G対応のバンド（周波数）は以下のとおりです。

4G周波数番号	周波数帯	内容
Band1（B1）	2.0GHz	全国展開の主要バンド。3G回線から転用
Band 3（B3）	1.7GHz	東京・名古屋・大阪など大都市圏メイン
Band 19（B19）	800MHz	広域対応版プラチナバンド
Band 21（B21）	1.5GHz	補完用。地方都市がメイン
Band 28（B28）	700MHz	局地版プラチナバンド
Band 42（B42）	3.5GHz	ドコモで最高速周波数

ドコモ4G（LTE）回線のメインはBand1、Band3、Band19の3種類で、この帯域に対応しているスマホであれば、ドコモ回線は快適に利用できます。

au回線の5G/4G対応バンド（周波数帯）まとめ

au回線の5G・4G対応バンドをそれぞれ紹介します。

なお、au回線を扱う格安SIMも対応周波数は同じですので、一緒に確認しておきましょう。

au5G対応バンド（周波数）一覧

5G周波数番号	周波数帯	内容
n3 Sub6	1.7GHz
n28 NR化4G	700MHz	4G回線から転用
n77 Sub6	3.7GHz	世界主要の周波数
n78 Sub6	3.5～3.7GHz	世界主要の周波数
n257 ミリ波	28GHz	高速通信できる反面、障害物に非常に弱い

auの5G対応バンドは主要な周波数帯の「n77・n78」に加えて、ミリ波の「n257」に対応しています。

5Gの電波には3種類あります。

• Sub6：6GHz未満の周波数帯で障害物に強い
• ミリ波：30GHz〜300GHz（厳密な区分けはなく日本では 28GHz帯を利用）帯で通信速度が非常に速い
• NR化4G：既存の4G（LTE）回線を5G向けに転用する技術。回線速度は4Gと同じ

簡単にまとめると、ミリ波のほうが高速通信でネットが使えますが、まだ普及段階でもあるため、使える端末やエリアは限定的です。でしか通信ができ無い反面で、ミリ波よりも早い通信が提供されています。

au4G対応バンド（周波数）一覧

4G周波数番号	周波数帯	詳細
Band 1	2.0GHz	全国各地で対応。メイン周波数
Band 3	1.7GHz	東京・名古屋・大阪など大都市圏がメイン
Band 11	1.5GHz	対応エリアは限定的
Band 18/26	800MHz	auのプラチナバンド
Band 28	700MHz	プラチナバンド
Band 42	3.5GHz	4G回線で最高速周波数

auの4G (LTE)のバンドは、現在7種類の帯域が割り当てられています。

メインはBand1とBand18とBand26の3種類が主要の周波数帯となっており、この帯域に対応しているスマホであれば、au回線は快適に利用できます。

ソフトバンク回線の5G/4G対応バンド（周波数帯）まとめ

ここではソフトバンク回線での5G・4G対応バンドをそれぞれ紹介します。

なお、ソフトバンク回線を扱う格安SIMも周波数は同じですので、一緒に確認しておきましょう.

ソフトバンク5G対応バンド（周波数）一覧

5G周波数番号	周波数帯	備考
n3 NR化4G	1.7GHz	4G回線から転用
n28 NR化4G	700MHz	プラチナバンド。4G回線から転用
n77 Sub6	3.4～3.7GHz	世界主要の周波数
n257 ミリ波	28GHz	ソフトバンク5G回線で最高速度

ソフトバンクの5G対応バンドは、Sub-6「n３/28/77」とミリ波「n257」に対応しています。

5Gの電波には3種類あります。

• Sub6：6GHz未満の周波数帯で障害物に強い
• ミリ波：30GHz〜300GHz（厳密な区分けはなく日本では 28GHz帯を利用）帯で通信速度が非常に速い
• NR化4G：既存の4G（LTE）回線を5G向けに転用する技術。回線速度は4Gと同じ

簡単にまとめると、ミリ波のほうが高速通信でネットが使えますが、まだ普及段階でもあるため、使える端末やエリアは限定的です。でネットがつえると、5Gが使えない可能性があるので注意が必要です。

ソフトバンク4G対応バンド（周波数）一覧

4G周波数番号	周波数帯	備考
Band1	2.0GHz	全国各地で対応。メイン周波数
Band3	1.7GHz	東京・名古屋・大阪など大都市圏がメイン
Band8	900MHz	広域対応のプラチナバンド
Band11	1.5GHz	補完用
Band28	700MHz	局地版プラチナバンド
Band42	3.5GHz	ソフトバンク4Gで最高速周波数

ソフトバンクの4G対応バンドは、Band1、Band3、Band8、Band11、Band28、Band42の帯域が対応しています。

メインはBand1、Band3、Band8の3種類で、この帯域に対応しているスマホであれば、ソフトバンク回線は利用可能です。

楽天モバイル回線の5G/4G対応バンド（周波数帯）まとめ

ここでは楽天モバイル回線での5G・4G対応バンドをそれぞれ紹介します。

楽天モバイルは自社回線を整備している途中段階のため、一部エリアではauの回線で通信をしています。

楽天モバイル5G対応バンド（周波数）一覧

5G周波数番号	周波数帯	備考
n28 NR化4G	700MHz	4G回線の転用
n77 Sub6	3.7GHz	世界主要の周波数
n257 ミリ波	28GHz	最高速周波数

楽天モバイルの5G対応バンドは、Sub6の「n3・28・77・78・79」とミリ波のn257の2つのバンドを使用しています。

5Gの電波には3種類あります。

• Sub6：6GHz未満の周波数帯で障害物に強い
• ミリ波：30GHz〜300GHz（厳密な区分けはなく日本では 28GHz帯を利用）帯で通信速度が非常に速い
• NR化4G：既存の4G（LTE）回線を5G向けに転用する技術。回線速度は4Gと同じ

簡単にまとめると、ミリ波のほうが高速通信でネットが使えますが、まだ普及段階でもあるため、使える端末やエリアは限定的です。離でしか通信ができ無い反面で、ミリ波よりも早い通信が提供されています。

楽天モバイル4G対応バンド（周波数）一覧

4G周波数番号	周波数	備考
Band3	1.7GHz	楽天のメイン回線。東京・名古屋・大阪など大都市圏メイン
Band8	900MHz	auのプラチナバンド（期間限定）
Band18/19/26	800MHz	au回線のプラチナバンド（期間限定）
Band28	700MHz	楽天回線のプラチナバンド

楽天回線のメインはBand3、Band28の2種類で、この帯域に対応しているスマホであれば、楽天回線は利用可能です。

なお楽天モバイルは、電波の届きにくいエリアにおいてau回線を使用しているため、Band18・26は期間限定で対応しています。

2024年6月からは楽天回線でのプラチナバンドの提供を開始しています。

お住まいのエリアがau回線で提供しているのか事前に確認しておくことが重要です。

スマホでのバンド（周波数）の確認方法

今使っているスマホにて、他社の回線で使用する場合は、周波数が合致しているか対応しているか必ず確認しておきましょう。

スマートフォンでの対応バンドの確認方法は、製造メーカーの公式サイトや各通信会社にて公開されているスペック表で確認できます。

またeSIMで格安SIMを契約する際はeSIMに対応している機種であるか必要があります。

検索する際は「（機種名）+対応バンド」と入力するとスムーズです！

まとめ

私達が使っているスマホは、一部の会社の通信には設計上、対応できない欠点があります。

そのため通信ができなくて、スマホの故障と勘違いするケースも少なくありません。

• アマゾンなどの通販で購入したスマホを使う
• 今使っているスマホのまま、他社回線に乗り換える

上記のいずれかに当てはまる方は、契約する前にキャリアの周波数とスマホ本体の周波数が一致しているのか、必ず確認しましょう。

また今使っているスマホで他社に乗り換える場合、古い機種であればSIMロックを解除する必要もあります。

そちらも済ませた上で、eSIMの切り替え作業に移りましょう！

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