この記事では格安SIMに乗り換えるメリット・デメリットを詳しく紹介。
毎月必ず支払わないといけない生活費ですので、良いところも悪いところも正直に!
実際に1年以上格安SIMを利用した上で評価しているため、かなり濃い内容に仕上がっています。
格安SIMのデメリット24選【忖度一切なし】
ここでは実際に1年以上格安SIMを利用して感じたデメリットについて。
忖度一切なし24個紹介します。
- 申し込みから初期設定まで自分でする必要がある
- 通信速度が遅い【重要】
- 大手でトラブルが起きると巻き添えを食らう
- 店舗がない
- 最新のスマホが売っていない
- キャリアメールが使えない
- 口座振替やコンビニで支払いができない
- LINEのID検索や年齢確認ができない
- 乗り換え前にSIMロックの有無や端末で動作するかチェックしないといけない
- 災害機能が使えないことがある(緊急通知)
- 機種変したら自分でデータの移行が必要
- トラブル時の対面サポートがない
- 家族割など割引プランが少ない
- 電話やネットが数日間使えない
- キャリア決済など独自サービスや特典が使えない
- テザリングが使えない可能性がある
- テザリングが有料
- 一部の電話番号が通話し放題の対象外
- 自分で調べないと大損する
- 強制解約させられるリスクがある
- 留守電など通話オプションが少ない
- 海外では通話しか使えない
- 速度制限時の通信速度が絶望的に遅い
- 故障時の代替機種がない【貸出なし】
ここからは紹介した内容について詳しく解説していきます。(※気になる部分だけ詳しくご覧になりたい方は上記リンクをタップすると早く見れます↑)
申し込みから初期設定まで自分でする必要がある
通常であれば申し込みや設定はショップの店員さんがすべておこないますが、格安SIMは申し込みの手続きから利用設定まで、一連の流れをすべて自分で完結させないといけません。
専門の知識はなく手順も動画や資料等で細かく教えてくれますが、スマホの操作に慣れていない人は苦戦するかもしれません。
通信速度が遅い【重要】
格安SIMは大手キャリアの回線の一部を借りる形でサービスを提供しています。
そのため使える通信量には限度があり、お昼休み時など利用者が集中する時間帯になると、回線のパンクを避けるため、一時的に速度が低下します。
大手でトラブルが起きると巻き添えを食らう
格安SIMの仕組み上、大手で通信障害が発生して使えなくなると、同じ通信網を扱う格安SIMも使えなくなります。
会社名が異なっていても、大手キャリアの通信網だということを覚えておきましょう。
店舗がない
1円でも安く提供するべく、人件費を削減している格安SIM会社がほとんどです。
ワイモバイルといった有名な一部の会社は実店舗も用意していますが、基本的には格安SIMはオンライン限定のサービスということを認識しておきましょう。
最新のスマホが売っていない
端末も安さを重視しているのか、最新機種のスマホを取り扱っている格安SIM会社も少ない傾向です。
しかも販売しているスマホはいずれも1世代・2世代前の型落ちのものばかりで、そもそも端末を販売している会社も中にはあります。
大手キャリアと比べると契約数が少ないですし、認知度も低い。それで最新で高価な機種の在庫を抱えて売れなかったときのことを考えると、妥当な方針でしょう。
機種については通販で購入したものでも使用できます。
キャリアメールが使えない
キャリアメールとは、大手キャリア独自のメールアドレスが取得できるサービス(@docomo.ne.jp @ezweb.jpなど)
大手から格安SIMに乗り換えてしまうと解約になってしまいます。
口座振替やコンビニで支払いができない
格安SIMでの毎月の支払いはクレジットカードのみ対応している会社が多いです。
この点も、支払用紙の発行などコスト削減が理由と考えられます。
LINEのID検索や年齢確認ができない
LINEの年齢確認は、キャリアの登録情報と紐づけているのですが、格安SIMは対象外となっている場合があります。
一方で大手の格安SIM(mineo・イオンモバイルなど)については年齢確認ができるところもあります。
乗り換え前にSIMロックの有無や端末で動作するかチェックしないといけない
お使いのスマホによっては、他社での通信が利用できない「SIMロック」スマホの対象である可能性があります。
そのため、乗り換え前にSIMロック解除の手続きを済ませておかないと、利用できない事態となります。
- au回線→ドコモ回線など別の回線に切り替える
- 今のスマホのまま格安SIMを使う
この2点に両方該当する場合は、解約前にSIMロックの解除の手続きを済ませておきましょう。
ちなみに、総務省が2021年5月28日にSIMロックを原則禁止にしたことで、2021年10月以降に販売されたスマホについては、手続き一切不要なしで他社の回線も使えます。
防災機能が使えない(緊急通知)
特にデータ専用プランでは、緊急地震速報や避難情報などの緊急通知が利用できない格安SIMがあります。
また格安SIMで被災地域に当たると、通信量が集中して、通信速度が低下するリスクもあります。
機種変したら自分でデータの移行が必要
店舗を設けていない格安SIMでは、機種変更時のデータの移行設定を自分で済ませないといけません。
近年はネット上でデータが保管できるなど、簡単にデータ移行ができます。
トラブル時の対面サポートがない
格安SIMでのサポート方法は、チャットやメール・電話が基本で、実店舗は基本的にありません。
それでも、初期設定は契約時に資料や動画などで詳しく解説していますし、スマホの操作に慣れていれば、そもそもサポートを利用する機会もないので、それほど不安に感じることはありません。
家族割など割引プランが少ない
そもそもベースとなるプランが激安なこともあるので、大手キャリアのような家族割や学生割引のような特典は少ないです。
割引はありませんが、その分誰でも安く契約ができますのがメリットです。
電話やネットが数日間使えない
こちらはMNPを利用する人限定になりますが、今の番号のまま格安SIMに乗り換える場合、契約後にSIMカードが郵送されるため1週間近くスマホが使えないことがあります。
近年は、eSIMが誕生したおかげで、オンラインでも契約後すぐに利用できるようになっています。
キャリア決済など独自サービスや特典が使えない
格安SIMに乗り換えてしまうと、携帯代と一緒に買い物の決済などの引き落とし(キャリア決済という)ができなくなってしまいます。
他にもPayPayの割引クーポンなどキャリア限定の特典についての恩恵も受けられなくなります。
テザリングが使えないところがある
テザリングとは、スマホのデータ通信を使って他のパソコンやタブレットをネットに接続するサービス。
簡単に言うと、スマホがWi-Fiルータの代わりになります。
大手キャリア各社は、テザリングサービスに対応していますが、格安SIMの場合一部サービスを提供していない会社があります。
テザリングが有料
大手キャリアではテザリングは各社完全無料となっていますが、一部格安SIMはオプションとして提供しているところもあります。
またサービス利用料こそ無料ではあるものの、利用できるデータ量に制限をかけている場合もあり、利用できる条件も様々です。
一部の電話番号が通話し放題の対象外
格安SIMでも通話し放題プランを各社提供していますが、ナビダイヤル(0570で始まる電話番号)については、一部対象外のキャリアがあります。
自分で調べないと大損する
格安SIMのプラン選びはもちろんのこと、お得にキャンペーンを使って乗り換える際も、事前にエントリーが必要なケースもあります。
そのため、リサーチ力がないと安く乗り換えられず、せっかくの格安SIMの恩恵が無駄となってしまいます。
強制解約させられるリスクがある
運営コストが抑えられる格安SIM。
そんな気軽さからか参入する格安SIM事業者は約1600社あります(※2022年6月時点)
これだけ乱立していると、契約数が伸びていない、知名度がない、そんな要因で事業を廃止せざるおえないキャリアも多いのが現実です。
つい最近では東海圏のテレビ局CBC(中部日本放送)が提供している「CBCスマホ」がサービスを終了しています。
そもそもテレビ局がスマホの事業に参入していたこと自体始めて聞きましたが(笑)
このように安さを深追いするあまり、格安SIM業界では知名度が皆無の会社を契約してしまうと、突然強制解約させられるので注意です。
留守電など通話オプションが少ない
大手キャリアでは当たり前だった留守番電話サービスや迷惑電話防止、非通知拒否についても格安SIMでは提供していないところもあります。
こちらも事前に対応しているのか、リサーチしておく必要があります。
海外では通話しか使えない
格安SIMでも海外で通信を利用することは可能です。
電話番号もそのままで通話をすることもできますが、動画やネットサーフィンなどデータ通信については格安SIMで海外利用できないところがほとんどです。
データ超過後のの通信速度が絶望的に遅い
格安SIM業界では、データ超過後の通信速度は各社バラバラの設定です。
多くのところは200kbpsの速度を採用しているのですが、これは動画や画像はほぼ見れず、サイトやSNSの閲覧がやっとの速度です。
かろうじてLINEのメッセージは送信は、スムーズにできるくらいのレベルなので、データ量にゆとりを持って選ぶことをおすすめします。
故障時の代替機種がない
格安SIMで店舗運営している会社は非常に少ないです。
そのため破損・故障時の申請は別途パソコンなどを用意して自分で申請しないといけませんし、代替機がなくて使えない可能性もあります。
そのため、よくスマホを落として壊してしまう人にとってはかなりのリスクです。
格安SIMのメリット10個【1年以上利用してみて】
ここでは1年以上格安SIMを利用してみてのメリットについて。
全部で10個挙げているので解説します。(※気になる部分だけ詳しくご覧になりたい方は上記のリンクをタップすると早く見れます↑)
月々の料金が安すぎる
名前の通り、格安SIMはめちゃくちゃ安くスマホ代を維持できるのは事実です。
電話を少ししか使わない。LINEしか使わない。
限定的な利用であるほど、格安SIMの乗り換えがおすすめです。
大手キャリアが値下げしたことによって、電話だけの利用なら、毎月500円以下で契約できるプランもあります!
2台持ちの契約に最適
仕事用・プライベートに分けて使う場合こそ、格安SIMがおすすめです。
毎月500円以下で利用できますし、ドコモとau回線を持っておけば、例えauが通信障害で使えなくなっても、ドコモで使い続けられます。
近年は、1台で複数の回線使えるスマホ(デュアルSIMスマホ)が普及しているので、2台わざわざ用意する必要もなく、防災面でも安心です。
プランやオプションが豊富【格安で使い放題も可能】
大手キャリアと少しでも差別化をするべく、格安SIMは様々なニーズに合わせたプランを展開しています。例えば、、
- 動画視聴のみデータ通信量無制限のプラン
- 1GBごとに細かく分類されたプラン
- 専用アプリ使用で通話料無料になるプラン
このようにマニアックなプランが用意されているのも格安SIMならではです。
自宅でいつでも契約できる
格安SIMは基本的にオンラインで契約するので、わざわざ店舗に行くなど、余計なわずらわしさなく乗り換えられます。
端末がタダ同然で手に入る
格安SIMで販売しているスマホは、基本的に型落ちが多いため、安く購入することができます。
キャンペーンで叩き売りしていることもよくあり、運が良ければ1円で購入できたりします。
キャンペーンと併用すれば1年間無料で使える
格安SIMのオトクなキャンペーンはスマホだけではありません。通信の利用自体もキャンペーンでさらに安く利用できます。
過去には楽天モバイルが無料でデータ通信が1年間使い放題になる爆益キャンペーンが開催。
税込3278円が1年間無料で使い放題、つまり39,336円が無料で使えていたのです。
さすがにここまで大盤振る舞いできるキャンペーンはレアなケースですが、キャンペーンを活用すれば、もっとお得に契約することも可能です。
最初から無駄なオプションがついていない
例えばドコモでは「dマガジン」「dミュージック」といった、キャリア独自のサービスをスマホの契約と同時に半強制的に加入し、解約は自分でしないといけない。
そんな奴隷システムが蔓延していますが、格安SIMにはそんな押し売りをするようなサービスはありません。
自分でネットで契約の申し込むため、手間はかかりますが、余計な搾取をされる心配が無い点は断りづらい性格の人に取っては有り難い存在です。
今のスマホでも使い続けられる
格安SIMに乗り換えてもスマホは基本的に今まで通り使い続けられます。
ただしデメリットのところでも紹介しましたが、SIMロックがかかっている場合は解約するキャリアで解除の手続きを忘れずに済ませておきましょう。
データの移行作業がいらない【機種変しない人のみ】
格安SIMに変わってもLINEのトーク履歴含め、データは消えません。
電話番号・メールアドレスのデータについては、番号が変わると消去される可能性があるので、事前にメモに残しておきましょう。
大手と同じ通信品質で安く契約できる格安SIMもある
格安SIM業界において有名な「ワイモバイル」「UQモバイル」などについては、近年は大手キャリアのサブブランドになる傾向です。
サブブランドになると、同じ大手キャリアのグループの一員となるため、通信品質は大手と全く同じに。
でも価格は格安SIM時代と変わらず、安いプランで提供しているため、格安SIM最大のデメリットを解消してくれる夢のような会社も中にはあります。
格安SIMの乗り換えに向いている人・向いていない人
格安SIMの良いところや悪いところを踏まえ、実際に格安SIMの乗り換えをやめたほうがいい人、おすすめする人をリストアップしたので解説していきます。
格安SIM乗り換えに向いていない人
最新のスマホがほしい
格安SIMでもスマホを販売するキャリアはありますが、ほとんどは数年前の型落ちスマホを販売していることが多いです。
iPhoneも古いモデルを販売するケースが多いため、最新機種を求めている場合はAmazonなど通販でスマホだけ購入し、SIMだけ契約するのがおすすめです。
とにかくいつでも通信が速い状態で使いたい
格安SIMは時間帯によって通信速度が低下するデメリットがあります。
時間帯を気にせず、いつでも速い状態で使いたい方は大手キャリアのままが無難です。
公共施設のフリーWi-Fiを活用すると、格安SIMでも安定してネットが利用できるため、うまく活用すれば時間等気にせずネットが使えます。
格安SIM乗り換えに向いている人
とにかく1円でも安くスマホを使いたい!
格安SIMはスマホ本体も安く購入することができます。
ワイモバイルでは、今使っているスマホを下取りに出すと、例えばiPhone13 Proを54000円貰えるキャンペーンを実施中です。
ワイモバイルは、端末販売もしているので高値で買い取りが成立すれば、実質無料で新しいスマホに買い換えられます。
スマホ本体の購入も検討している人にも格安SIMの乗り換えはおすすめです!
2台持ち・2回線持ちしたい
仕事用、また通信障害で使えなくなるリスクを避けたい人にも格安SIMはおすすめです。
大手キャリアの値下げに伴って、データ通信のみに特化する格安SIMも多くなりました。
また近年のスマホは1台で複数の会社が利用できる仕様となっているため、1人2回線・2台持ちも当たり前の時代。緊急時の備えとしても格安SIMはおすすめです。
キャリアメールを使わない
基本的に大手キャリアから格安SIMに乗り換えると、今までのキャリアで使われていたメールアカウントは使えなくなります。
普段からGメールなどのフリーメールで登録している方は、格安SIMでも引き続きメールが使えるので乗り換えによる支障はありません。
格安SIMの契約の流れ・申込手順
格安SIMの契約の流れは「MNP予約番号を発行」→「契約する格安SIM会社に申し込む」→「SIMカードを差し替えて簡単な利用設定をする」この3ステップで完了します。
格安SIMは店舗を構えていない会社が多く、自分で設定等をしないといけない手間がありますが、基本的に画面の指示に従えば契約や設定ができます。
なお「MNP予約番号の発行」は今の電話番号のまま新しい会社で使える制度です。
新しく電話番号を作って契約する人は「契約する格安SIM会社に申し込む」→「SIMカード差し替えて設定」この2ステップで完了します。
さらにeSIMで契約すると、SIMカードを入れ替える作業も省かれるため、申込みから最短即日から利用できます。
新規で契約する方法と、番号をそのまま乗り換える方法では、申し込みの手順がそれぞれ異なりますので、契約時に手続きを間違えないように注意しましょう。
乗り換え手続きで必要なもの
- スマホ
- MNP予約番号
- SIMピン
- 本人確認書類(免許証など公的機関発行の身分証)
- クレジットカードまたはキャッシュカード
MNP予約番号については、今の番号のまま格安SIMに乗り換える人のみ必要です。
SIMピンは、例えばiPhoneを購入した場合に付属品の一部にピンのような金属の棒があります。
自身で解約するSIMカードと、これから契約するSIMカードを差し替える際に必要になります。※なおeSIMで契約する場合は不要です
乗り換える際の注意点
準備物も揃えられていざ乗り換え!
とその前に最終確認しておくべき点が以下の通りになります。
- SIMロックの確認(新しくスマホを買う人は不要)
- データのバックアップ
- 今使ってるキャリアの解約は格安SIM契約後に
今のスマホのまま乗り換える場合、他社でネットが使えないようにロックされている「SIMロック」状態の可能性があります。
SIMロックの確認は各キャリアのホームページで確認でき、解除もオンラインから無料で出来ます。
まとめ
格安SIMのメリット・デメリットについて詳しく解説しました。
格安SIMに限った話ではありませんが、事前にしっかりと良いところ、悪いところについて自身でまず調べる癖を身に着けておくと自分に合ったプランが見つかりやすくなります。
スマホは今や生活のインフラになっています。ぜひ今回紹介した内容を参考にしていただき、お得で快適な格安スマホライフの参考になれば幸いです。
この記事の口コミ