ここでは実際にeSIMにてIIJmioを使ってみた感想をまとめ、メリット・デメリットにして徹底解説します。乗り換えを検討している方は、ぜひ確認しましょう!
IIJmioにてeSIMで使うデメリット3選
予備回線として運用するとコスパが悪い
IIJmioの料金プランは、2GBで850円(音声eSIM)が最も安価なプランとなっていますが、予備回線として最安プランを契約することはおすすめしません。
似たプランで日本通信と比較してみますと、
キャリア | プラン | 料金 |
---|---|---|
IIJmio | ギガプラン2GB | 毎月850円 |
日本通信 | 合理的シンプル290プラン1GB+1GB追加220円 | 毎月510円 |
日本通信も格安SIMであり、ドコモ回線を利用していますが、IIJmioと比較すると、データ容量は少ないですが、毎月最も安いプランで290円で利用することができ、毎月70分までの通話が無料で利用できます。
IIJmioは、保管のためではなく、利用することを前提としたプラン設計のため、サブ運用は他のキャリアがおすすめです。ただ既に家族の誰かがIIJmioを利用している場合は、データをシェアすることができます。最大5回線まで追加することができますが、家族内でサブ回線を安く持ちたい人がいるユーザーがあればIIJmioはおすすめです。
eSIMで契約できるプランが少ない
IIJmioで契約できるプランは「音声通話付きプラン」「SMS・データ通信専用プラン」「データ通信専用プラン」の3種類あります。また、ドコモ回線かau回線で選ぶことができ、柔軟に選択できるのが特徴です。しかし、eSIMで契約する場合は、「音声eSIM」の音声通話プランの「音声eSIM」かデータ通信専用プランの「データeSIM」の2種類しか選択できません。さらに、音声eSIMはau回線のみ、データeSIMはドコモ回線のみと選択肢が限られています。
速度制限時でも使いすぎるともっと遅くなる
IIJmioにおけるデータ超過後の通信速度は最大300kbpsです。300kbpsの速度では、以下のことができます。
- LINEやメールを通じたテキストベースの連絡
- テキストが主体のウェブサイトの閲覧
- 低画質の動画の視聴(時間帯によって可能)
このように最低限の利用は速度制限後も可能ですが、データ量超過後、3日間で366MB以上のデータ通信を使用すると、通信速度がさらに低下する仕様となっています。300kbpsでも利用できる範囲は限られていますが、ここから通信速度がさらに低くなると、使い物にならない可能性が高いです(実測値は非公表)このためプランを選ぶ際には、現在のデータ使用量と照らし合わせて慎重に選ぶことが重要です。
IIJmioにてeSIMで使うメリット3選
5GBプランは業界最安で使える
予備回線として最安プランを契約するユーザーにはおすすめしませんが、メインとして使う方にはIIJmioはお得なキャリアです。特に5GBプランはおすすめです。eSIMで5GBプランを提供する格安SIMは他に「J:COMモバイル」もありますが、音声通話ができるプラン同士を比較してみると。
キャリア | プラン | 月額料金 | 速度制限後のスピード |
---|---|---|---|
IIJmio | ギガプラン5GB | 990円 | 最大300kbps |
J:COMモバイル | J:COM MOBILE Aプラン ST/SU | 1,628円 | 最大200kbps |
IIJmioはJ:COMモバイルと比べて毎月600円ほど安く、1年で7,000円以上お得に利用することができます。5GBの容量では、以下のことができます。
- メールやLINEなどのテキストメッセージ:約100万通
- ウェブサイトの閲覧:約5000ページ
- YouTubeなどの動画視聴:約10時間(標準画質)
- オンラインゲーム:約100時間
自宅にWi-Fi環境がある場合、5GBのプランでもメインとして使用していても、屋外で動画やゲームを適度に利用しても問題ありません。
家族で安く使える!
IIJmioには家族割引はありませんが、主回線として契約したギガプランではデータ通信量を分け合うための「データシェア機能」が利用できます。ギガプランでは1人で最大10枚のSIMカードを追加発行することができます(音声通話プランでは5枚まで)。特に小さなお子様に携帯電話を持たせる予定がある場合、このシェア機能を利用すれば毎月追加料金300円だけで利用することができるため、おすすめです。
販売しているスマホの種類が豊富
IIJmioは格安SIMの中でも珍しく、豊富な種類のスマホを提供している上に、手頃な価格で購入できることが特徴です。特に、MNPで乗り換える方には限定価格でお得に購入できます。ただし、IIJmioでは利用開始日から翌月末まで最低利用期間が設定されているため、端末購入だけを目的に乗り換えを検討している方は要注意です。
IIJmioは物理SIMとeSIMどっちがいい?
IIJmioに乗り換える際に物理SIMとeSIM、それぞれ適している人について紹介します。
SIMとeSIMの違いについて
まず簡単にeSIMと物理SIMの違いは以下の通りです。
- SIMカードは簡単に他社に乗り換えられる
- eSIMは自宅からでも即日で乗り換えられる
SIMカードは、端末と分離しているためSIMカードの抜き差しが自由にできます。スマホはそのままで通信会社を変える際の設定もSIMカードを変えるだけで済むので手間が少ないです。
一方、eSIMはスマホなどの端末の基盤に最初から装着されています。このため開通の手続きは遠隔でおこなうことができます。なので自宅から申し込みをしてもSIMカードが郵送されるのを待つことなく、最短1時間以内で乗り換えられます!
IIJmioで物理SIMカードにするのがおすすめな人
従来の物理SIMカードのままでIIJmioに契約するほうがいい人は以下の通りです。
- スマホの操作に慣れていない
- 1年に何回もスマホを変えている
- eSIMに対応していないキャリアへの乗り換えを既に決めている
特にスマホの操作に慣れていない。またはガラケーから初めてスマホに乗り換えを検討している人は、eSIMは自分で初期設定することが難しい面がありますので、物理SIMで契約するのがいいでしょう。
またスマホをこまめに変えている方は、eSIMにすると機種変更のたびにSIMの再発行手続きが必要になります。
1年で何回も機種変更する方だと、都度SIMを再発行する手間がありますので、そんな人にも物理SIMでの契約がおすすめです。
IIJmioでeSIMにするのがおすすめな人
IIJmioでeSIMを選ぶことがおすすめな人は以下のとおりです。
- デュアルSIMで使う(他の携帯会社と掛け持つ)
- とにかく早く使いたい
- 機種変更をあまりしない(1年以上使っている人)
通信障害時に備えて、1台で2回線運用したい人は特にeSIMを選択するのがおすすめです。物理SIMでも回線を掛け持ちすることができますが、対応機種が非常に少ないからです。
eSIMについては遠隔で開通の手続きをおこなうため、自身で初期設定が多少必要になります。通信なので専門技術が必要なのかと思いますが、スマホの操作に一通り慣れていれば誰でもできます。なにより開通までのスピードがとにかく早いです!
人手不足による手続きのオンライン化で、いずれ物理SIMは廃止になる流れです。なので迷っている人はeSIMで契約しておくと無難でしょう。
IIJmioにてeSIMで申し込む方法
IIJmioでのeSIMの契約には、マイナンバーカードを使うと即日開通できてスムーズです。
実際に、新規でIIJmioのeSIM利用までの流れを確認しておきましょう。
- IIJmioの申し込みページから契約手続きをする
- 本人確認書類をスマホで読み取り、審査を待つ
- 審査後のメールからプロファイルをダウンロードし利用開始
開通方法は手順に従って、画面に全て指示が出るので専門的な知識は不要です。オンラインでの契約で不安かもしれませんが、スマホの操作さえ慣れていれば個人でも簡単に契約できます!
すでにIIJmioを契約している方で、SIMカードからeSIMに切り替える場合、一旦解約して、新規として再度契約しないと使えません。
コメント