【25年4月最新】デュアルSIM最強の組み合わせ3選!データ・通話使い放題で月2,000円も!

【24年最新版】デュアルSIM最強の組み合わせ3選!
及川章介
格安SIM・eSIMアドバイザー
eSIM・デュアルSIM利用歴2年。22年auの通信障害をきっかけに、スマホ1台で複数回線(楽天・povo)契約。年間6万円以上の節約にも成功!同じ思いで悩んでいる方に向けて、eSIM導入講座サイトを開設。格安SIM販売員の勤務歴も活かし、おすすめの格安SIMキャリアも併せて紹介しています。

デュアルSIMを検討している方には、この機会にぜひ導入を推奨しますが、実際にどういう組み合わせがおすすめなのか。

ここではデュアルSIMにおすすめの組み合わせについて、値段・利便性・通信品質の3つに着目。それぞれのキャリアの特徴をやさしく紹介します。

この記事でわかること

デュアルSIM最強の組み合わせ3選【全キャリアeSIM対応!】

「デュアルSIMで2つの会社と契約することになれば、必然的に維持費が高くなるのでは?」

そう思われがちですが、政府の働きかけで2020年以降スマホの通信費が各社で半額程度に値下げされました。

そのため、各社はかけ放題プランを月額プランと一緒にするなど、さまざまな機能を搭載して収益を維持しつつ、他社との差別化をして顧客を囲い込んでいます。

なので、自分に合った通信回線を選べば、例え2回線に増やしてもスマホ代を安くできる上、むしろ今までよりも便利に使えることも可能です!

そこでここでは、2025年最新のデュアルSIMとして運用すると相性のいい格安SIMを用途別に紹介します。

なおここで紹介する通信キャリアは全キャリアeSIMでの契約が可能です。

【通話もギガも使い放題派におすすめ!】楽天モバイル×mineo【月額最安1,328円】

デュアルSIMでネットも通話もたくさん使いたい!でもなるべく安く抑えたい。

そんな方には携帯通信業界では最安の月額250円でギガ使い放題の「mineo」、専用アプリの使用なら国内通話料が完全無料の「楽天モバイル」の組み合わせが最強です!

キャリア名楽天モバイルmineo
回線の種類楽天(MNO)ドコモ
au
ソフトバンク
(MVNO)
月額利用料(最安)1,078円/3GB250円/使い放題
国内通話料22円/30秒
専用アプリ使用時は無料
10円/30秒
専用アプリ使用時10円/30秒

楽天モバイルは自社の回線網で提供する事業者としては、最安の月額3,278円でギガ使い放題!また専用の通話アプリを使用すると国内通話が完全無料で利用できます。

そしてmineoは、なんと月額250円でデータ使い放題で使えます!!

一見するとありえない価格設定ではありますが、実はmineoのギガ使い放題プラン「マイそく」は通信速度を低下させるため、安く提供できるわけです。

マイそくプランは4種類ありますが、最安の「マイそく スーパーライト」は通信速度が最大32kbpsに制限。

これはメールやチャットの送受信も困難な速度で実はほとんど使い物になりませんが、24時間250円で高速通信で使い放題になるオプションが提供されています。

おすすめの運用方法として、普段は楽天モバイルをメイン回線として利用しておきます。ただ楽天モバイルはまだ自社回線を整備する段階でもあることから、通信品質には課題があります。そこで通信速度が遅い場合に、mineo回線に切り替え、24時間ギガ使い放題のオプションを使う。

通信障害の備えとしても、こうした運用方法がおすすめです。

楽天モバイル【専用アプリで通話料完全無料!】

楽天モバイルは2014年に格安SIM事業者としてサービスを開始しましたが、2019年よりMNO事業者として自社回線でのサービス提供に切り替えています。

そのため、現在はドコモ・au・ソフトバンクに次ぐ、国内4大キャリアになっています。

従量課金制音声+データデータ専用
データ量3/20GB/無制限3/20GB/無制限
月額料金1,078/2,178/3,278円1,078/2,178/3,278円

楽天モバイルは「Rakuten最強プラン」のみのワンプランでの提供で、通信料金は毎月使った分だけ支払う「従量課金システム」を採用しています。

最大の特徴が他の大手キャリアよりも突出した料金の安さ!

データ通信については、20GBを超過すると月額3,278円で無制限で使い放題!

楽天モバイルの場合、自社回線でネットが使えるため、通信速度が制限されるといった格安SIMならではのデメリットも受けず、いつでも高速通信で使えるのが特徴です。

通話についても、専用アプリを介してではありますが、国内通話が完全無料で使えます。

メリットが圧倒的に目立つ最強キャリアではありますが、自社回線で提供を始めたのは2019年ということで通信品質についてはまだ発展途中の段階であるのが現状。特に地下や屋内では電波が繋がりにくいなど、この点はまだ他の大手キャリアと足並みが揃うことには時間を要しそうです。

月額料金1,078円/3GB
~3,278円/無制限
使用回線楽天(MNO)
一部au(MVNO)
契約期間・縛りなし
支払い方法クレジットカード
デビットカード
口座振替
楽天ポイント
国内通話料22円/30秒
※アプリ使用時無料
かけ放題プラン15分かけ放題:1,100円/月
通話オプション留守番電話(無料)
着信転送(無料)
割込通話/通話保留(無料)
発信者番号非通知(無料)
データ繰り越し
通信速度
※データ超過後
データ追加料
MNPワンストップ
実店舗
海外利用
割引サービス家族割
シニア割

>>>楽天モバイル eSIM「超」入門ガイド

mineo【ギガ使い放題なのに月額250円!】

mineoは関西電力グループ「オプデージ」が運営する格安SIMで2014年よりサービスを開始。格安SIM事業者としては初めてドコモ・au・ソフトバンク3社の回線網を提供しています(※ソフトバンク回線はeSIM非対応)

マイそく通話+データ
(デュアルタイプ)
データ通信のみ
(シングルタイプ)
プレミアム
(最大3Mbps)
※3月13日~5Mbps
2,200円2,200円
スタンダード
(最大1.5Mbps)
990円990円
ライト
(最大300kbps)
660円660円
スーパーライト
(最大32kbps)
250円
マイピタ通話+データ
(デュアルタイプ)
データ通信のみ
(シングルタイプ)
1GB1,298円880円
5GB1,518円1,265円
10GB1,958円1,705円
20GB2,178円1,925円
50GB
※3月13日~
2,948円2,695円

mineoの特徴は、充実したプランとニーズに応じたオプションで自分のライフスタイルにあった使い方ができるところ。

月額プランでは格安SIMとしては希少なデータ使い放題プランを提供。通信速度を制限することでギガが使い放題になります。

オプションも充実しており、例えば深夜の時間帯でデータ使い放題で使えたり、余ったギガを永久的に保管できるなど。その人の用途やニーズに沿ったサービスが提供されているため、メイン回線としてのニーズにもおすすめなキャリアです。

月額料金250円~2,948円
使用回線ドコモ(MVNO)
au(MVNO)
ソフトバンク(MVNO)
契約期間・縛りなし
支払い方法クレジットカード
国内通話料22円/30秒
※アプリ使用で10円/30秒
かけ放題プラン10分かけ放題:550円/月
無制限かけ放題:1,210円/月
通話オプション10分通話パック(110円/月)
留守番電話(無料)
スマート留守電(319円/月)
グループ通話(220円/月)
転送電話(無料)
割込通話(220円/月)
番号通知リクエスト(無料)
データ繰り越し翌月末まで対応
通信速度
※データ超過後
最大200kbps
データ追加料275円/1GB
MNPワンストップ
実店舗
海外利用
通話・SMSのみ
割引サービス家族割
光回線割

>>>マイネオ eSIM「超」入門ガイド

【コスパ重視におすすめ!】日本通信SIM×HISモバイル【月額最安570円】

【コスパ重視におすすめ!】日本通信SIM×HISモバイル【月額最安570円】

とにかく安くスマホを使いたい!コスパ最強のデュアルSIMを求めている方におすすめは「日本通信SIM」と「HISモバイル」の組み合わせが2社で月額最安570円で運用できます!

キャリア名日本通信SIMHISモバイル
回線の種類ドコモ(MVNO)ドコモ(MVNO)
月額利用料(最安)290円/1GB550円/1GB
100MB以下は280円に割引
国内通話料11円/30秒9円/30秒

日本通信SIMは業界最安の1GBで月額290円、HISモバイルも最安で月額280円。合計の月額は570円に抑えられます。

HISモバイルは「自由自在プラン2.0プラン」1GBを契約した場合、通常は月額550円ですが、月100MB以下の使用では280円へ自動的に割引。

また音声通話については、30秒9円と大手キャリア、格安SIMの中でも最安で利用できるのが特徴です。

例えば、日本通信SIMを「データ通信専用」HISモバイルを「通話専用」で使った場合。日本通信SIMでのデータ超過後にHISモバイルを補助的に使う。こうした使い方がおすすめです。

日本通信SIM【業界最安!1GB月額290円(データ専用向け)】

日本通信SIMは国内で初めてMVNO事業者として、2001年よりサービスの提供開始。

合理的プランシンプル290みんなのプラン30GBプラン
容量1GB10GB30GB
月額290円1,390円2,178円
無料通話なし5分かけ放題/月70分無料のどちらか一つ5分かけ放題/月70分無料のどちらか一つ
追加オプション5分かけ放題390円
月70分無料390円
完全かけ放題1,600円
完全かけ放題1,600円完全かけ放題1,200円
データ追加220円/1GB
最大100GBまで
220円/1GB
最大30GBまで
220円/1GB
最大50GBまで

プラン名にもあるように、ユーザーが合理的に使えることをコンセプトにしており、余計なオプションやサービスを省くことで1GB月額290円の格安で利用できます。

大容量プランにおいても30GBでも月額2,178円。さらに5分かけ放題、月70分までの通話料の免除、どちらか1つを選択する特典も付与。メイン回線としての用途でもコスパ最強です!

月額料金290円~2,178円
使用回線ドコモ(MVNO)
契約期間・縛りなし
支払い方法クレジットカード
国内通話料11円/30秒
かけ放題プラン5分かけ放題:390円/月
無制限かけ放題:1,600円/月
通話オプション月70分まで定額(390円/月)
留守番電話(330円/月)
キャッチホン(220円/月)
転送電話(無料)
迷惑電話お断り(無料)
番号通知お願いサービス(無料)
遠隔操作(無料)
着信通知(無料)
データ繰り越し×
通信速度
※データ超過後
非公表
データ追加料220円/1GB
MNPワンストップ
実店舗×
海外利用
通話・SMS
割引サービスなし

>>>日本通信 eSIM「超」入門ガイド

HISモバイル【通話料が大手の半額以下!通話専用向け】

HISモバイルは、大手旅行会社「エイチ・アイ・エス」と「日本通信株式会社」との共同出資によって設立されたキャリアで2018年よりサービス開始。

HISモバイル音声+データ+SMSデータ専用
1GB550円
月100MB未満は290円
440円
3GB700円580円
7GB990円880円
20GB2,190円
5分かけ放題付き
1,980円
50GB5,990円
5分かけ放題付き
4,980円

目玉は「自由自在2.0プラン」。競合他社が乱立する30GBプラン帯では月額2,970円。ここに6分かけ放題が付いてくるのが独自の強みです。低価格帯では1GBプランが550円で利用できます。

1GBプランについては、月間100MB以下の利用であれば280円に自動的に割引されるのが特徴ですが、HISモバイルはデータ追加料が1GB220円で提供しています。このため普段ギガを使わない方は100MBプランで契約し、使い時に都度購入するほうがお得に運用できます。

最大の特徴としては、国内通話料が30秒9円と大手キャリアの半額以下で使える点。格安SIMでありがちな専用アプリを介して使うといった条件はなく、標準の通話アプリでも同価格で使えます。

月額料金290円~5,990円
使用回線ドコモ(MVNO)
契約期間・縛りなし
支払い方法クレジットカード
国内通話料22円/30秒
※アプリ使用時9円/30秒
かけ放題プラン5分かけ放題:500円/月
無制限かけ放題:1,480円/月
通話オプション留守番電話(385円/月)
キャッチホン(275円/月)
転送電話(無料)
データ繰り越し翌月末まで対応
通信速度
※データ超過後
最大200kbps
データ追加料200円/1GB
MNPワンストップ
実店舗
海外利用
通話・SMS
割引サービス光回線割

>>>HISモバイル eSIM「超」入門ガイド

【通信品質を重視する方におすすめ!】LINEMO×povo2.0【月額最安990円】

【通信品質を重視する方におすすめ!】LINEMO×povo2.0【月額最安990円】

電波が通じにくい山間部や、地下街、屋内で過ごすことの多い。安定した通信環境でのデュアルSIM運用としておすすめなのが、最安3GBで月額990円「LINEMO」、そして使わない月は0円で回線を保有できる「povo2.0」の組み合わせが最適です。

キャリア名LINEMOpovo2.0
回線の種類ソフトバンク(MNO)au(MNO)
月額利用料(最安)990円/3GB0円
国内通話料22円/30秒22円/30秒

格安SIM(MVNO)は大手キャリアの回線を一部借りて運用するため、使用できる通信量には限度があります。そのため、利用が集中する時間帯では通信速度を制限するデメリットがあります。

デュアルSIMではこうした通信速度の低下における利便性の低下を回避するための役割としても効力を発揮します。

そこで抽出したのがLINEMOとpovo2.0です。

LINEMOはソフトバンクのオンライン専用ブランドとしてサービスを提供しているため、ソフトバンクと同じ通信品質で使えるのが特徴です。

povo2.0はauが提供するとしてオンライン専用ブランド。こちらもauと同じ通信品質で利用できます。

ドコモの通信品質は楽天と同等の結果に…

ちなみにau回線においては、Opensignal社が2024年10月発表の国内18部門の通信品質審査において、13部門で1位を獲得し、通信品質が最も良い携帯キャリアとなっています。

特に通信環境が脆弱な地域でスマホを利用する方においては、LINEMOとpovo2.0のデュアルSIMが最も相性良く使えるのでおすすめです!

LINEMO【5分かけ放題!LINEアプリのデータ使い放題!】

LINEMOはソフトバンクが提供するオンライン専用ブランドとして、2020年サービス開始。ソフトバンクと同じ通信品質で利用できます。

プラン名LINEMO
ベストプラン
LINEMO
ベストプランV
容量~3GB~10GB~20GB~30GB
月額990円2,090円2,970円3,960円
割引なしなしなしなし
超過後速度300kbps
(15GB超:128kbps)
1Mbps
(45GB超:128kbps)

LINEMOはサービス名の通り、以下のLINEサービスを優遇して使えるのが特徴です。

  • LINEギガフリー:LINEアプリのトーク、音声通話、ビデオ通話などのデータ消費がゼロ。ギガを使い切っても通信速度制限がかからず利用できる
  • LINE MUSIC: 月額980円(学生プラン月額480円)が6ヶ月間無料。LINEスタンププレミアム(ベーシックコース)も利用できる

ほかにも、データ残量や請求金額がLINEで簡単に確認できるため、使いすぎによる思わぬ課金の防止にも役立ちます。

月額料金990円~2,728円
使用回線ソフトバンク(MVNO)
契約期間・縛りなし
支払い方法クレジットカード
デビットカード
口座振替
国内通話料22円/30秒
かけ放題プラン5分かけ放題:550円/月
無制限かけ放題:1,650円/月
通話オプション留守電パック(220円/月)
データ繰り越し×
通信速度
※データ超過後
最大128kbps~1Mbps
データ追加料550円/1GB
MNPワンストップ
実店舗×
海外利用
割引サービスなし

>>>LINEMO eSIM「超」入門ガイド

povo2.0【究極の最強サブ回線!】

povo2.0はauが提供しているオンライン専用プラン。

データトッピング料金
データ使い放題(24時間)330円
データ使い放題(7日間×12回分)9,834円
データ追加1GB(7日間)390円
データ追加3GB(30日間)990円
データ追加20GB(30日間)2,700円
データ追加60GB(90日間)6,490円
データ追加150GB(180日間)12,980円
データ追加300GB(90日間)9,834円
海外データトッピング0.5GB:640円/24時間~

povo2.0は契約前に利用プランを選択する必要がなく、利用したい分だけ、ラーメンのように”トッピング”で購入するのが特徴です。

そのため、使わないときは0円で回線を維持できるため、予備回線として契約するのにおすすめのキャリアです。

一方で、6ヶ月間トッピングを購入しないままの状態になると、強制的に回線が解約になる可能性があるので注意が必要です。

トッピング料金330円~
使用回線au(MNO)
契約期間・縛りなし
支払い方法クレジットカード
あと払い(ペイディ)
国内通話料22円/30秒
かけ放題プラン5分かけ放題/月550円
無制限かけ放題/月1,650円
通話オプション留守番電話サービス(330円/月)
データ繰り越し×
通信速度
※データ超過後
最大128kbps
データ追加料
MNPワンストップ
実店舗×
海外利用
割引サービスなし

>>>povo2.0 eSIM「超」入門ガイド

そもそもデュアルSIMとは?

デュアルSIMとは、1台のスマホで2つのSIMを挿入して使う機能です。スマホ1台で2つの電話番号が使えるイメージです。

例えば、仕事とプライベートでスマホを2台分けて持っていた方は、デュアルSIMにすると1台に集約できるわけです。

デュアルSIMには、物理SIMカードを2枚入れるものと、eSIMと呼ばれるスマホ一体型のSIMの2種類あります。

近年はeSIMタイプを扱うスマホでデュアルSIMにすることが主流となっています。

デュアルSIMには4種類に分かれる

デュアルSIMには「DSDA」「DSDV」「DSDS」「DSSS」の4種類の方式があります。

お使いのスマホによって、それぞれ対応している方式が異なり、種類によっては自分の理想としている用途に合わず、機種変更をする必要が生じる場合があります。以下で必ず確認しておきましょう。

DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ)

DSSS(Dual SIM Single Standby)とは、4種類の中で最もシンプルなデュアルSIM方式。

同時に認識できるSIMは1つのみのため、利用するSIMを手動で切り替える必要があります。

設定画面から利用したいSIMを選択することで、もう一方のSIMが利用できるようになります。

2つのSIMを同時に利用することはできないため、普段は1回線だけで利用し、もう1回線は通信障害など緊急時しか使わない方は、この方式でも問題ありません。

DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)

DSDS(Dual SIM Dual Standby)とは、現在流通しているデュアルSIM端末で最も一般的な方式。

通常時は2つのSIMが同時に待機状態になるため、どちらのSIMでも着信があって場合は受けることができます(※着信履歴も残る)

ただし、片方のSIMで通話またはデータ通信をすると、もう片方のSIMは待機状態となり、通話もデータ通信もできなくなるのが特徴です。

例えば、以下のようなケースでは、もう片方のSIMは利用できません。

  • SIM1で通話中に、SIM2に着信があった場合:SIM2は着信を受けられず、SIM1の通話終了後に着信履歴が残る
  • SIM1でデータ通信中に、SIM2に着信があった場合:同様にSIM2は着信できない

DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)

DSDV(Dual SIM Dual VoLTE)は、DSDS(前述)をVoLTE(高音質通話)に対応させた、より新しい方式。

VoLTEとは、4G回線を利用した高音質通話技術のこと。DSDVでは、両方のSIMでVoLTEを利用できるため、よりクリアで途切れにくい音声通話が可能になります。

基本的な動作としてはDSDSと同様に、通常時は両方のSIMが待機状態ですが、片方のSIMで通話を開始すると、もう片方のSIMは通話・データ通信が待機状態になります。

DSDSの利便性はそのままに、音声通話品質を求めている方におすすめの方式です。

DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)

DSDA(Dual SIM Dual Active)とは、デュアルSIMの中でも最も高性能な方式。

最大の特徴は、2つのSIMが同時に通信できること。

両方のSIMで同時に着信、通話、データ通信が可能になるため、2台のスマホを1つにまとめた究極のデュアルSIMのかたちです。

具体的には、以下のような使い方ができます。

  • SIM1で通話中に、SIM2に着信があった場合:SIM1の通話を保留にして、SIM2の着信に応答できる
  • SIM1でデータ通信をしながら、SIM2で通話:同時に異なる回線での通信が可能

どちらのSIMも常にアクティブな状態なので、ビジネスとプライベートでSIMを使い分けたい方や、2つの回線を最大限に活用したい方におすすめです。

デュアルSIMにする3つのメリット

通信障害の影響を受けにくくなる

通信回線が2つになるので、例え回線Aが通信障害で使えなくなっても、回線Bがあれば引き続き使うことができます。

スマホ1台で2つの電話番号が使える

今まで仕事用とプライベート用でスマホを使い分けていた方には、デュアルSIMにするとスマホ1台に全部集約出来るので、管理も楽になっておすすめです。

また女性の場合は、気軽に電話番号が2つ持てるため、安全面でも効果的です。

スマホ代が安くなる

デュアルSIMについては、5年以上前から普及している技術ではありました。

しかし、日本のこれまでのスマホ代は、世界の主要都市の中でも最高水準に高く、2回線にするハードルは非常に高かったのが事実です。

そこで政府は携帯キャリア各社に値下げの指示の出したことで、これまでの半額以下の料金プランを提供しています。

例えば、ドコモ1回線で1GBプラン(月3,465円)・5分かけ放題プラン(月770円)を利用している場合、月々合計4,235円。

これをpovo2.0の5分かけ放題プラン(月550円)・日本通信1GBプラン(月290円)のデュアルSIMで契約すると、月々合計840円で利用できます。

普段利用する頻度の少ない方は、特に回線を分けて使うと、安くなるのでおすすめです。

MNPワンストップ化でキャリアの乗り換えが超ラクに!

「携帯キャリアの乗り換えって、なんだか面倒くさそう…」そう思っていませんか?

そもそもMNP(携帯番号ポータビリティ)とは、今使いの携帯電話番号をそのまま他社でも使えるような仕組み(※無料で可能)

サッカーチームの選手を例に解説すると、今契約しているチームの背番号を移籍先のチームでも同じ番号で使い続けるようなイメージです。

これまでは事前にMNP予約番号の発行が必要など、手続きが複雑でした。そこで2023年5月24日からMNP(携帯電話番号ポータビリティ)がワンストップ化されたことで、携帯キャリアの乗り換えへの負担が劇的に軽減されました。

MNPワンストップ化で変わったこと

これまでのMNP乗り換えの流れは、解約予定の携帯キャリアにてMNP予約番号を発行する、事前準備が必要でした。

今回、MNPワンストップ化によって、MNP予約番号がなくても、直接乗り換え先のキャリアで契約手続きをするだけ!

つまり、MNP乗り換えの手続きがキャリア側で代行するように。

ユーザー側としては、乗り換えの手間が大幅に削減されたことで、気軽に携帯キャリアの乗り換えができるようになったのです。

MNPワンストップを利用する上での注意点

MNPのワンストップ化で乗り換えが容易にはなったものの、注意しておきたいのが「MNPワンストップに対応していない事業者がある点」「利用はオンライン限定」「キャリアメール利用できなくなる点」の3点が挙げられます。

1.MNPワンストップに対応するキャリアである

MNPワンストップの利用条件は、解約予定のキャリアと乗り換え先のキャリアの双方でMNPワンストップ事業者に対応していることが条件です。

例えば、乗り換え予定のキャリアBがワンストップ対応事業者だったとしても、現在契約しているキャリアAが非対応の場合。これまで通り、MNP予約番号の発行手続きが必要です。

2025年1月現在、MNPワンストップに対応する事業者は以下のとおりです。

また契約するプランによっても、MNPワンストップで手続きができないこともありますので、事前に契約するキャリアにて、乗り換えに対応しているのかを把握しておきましょう。

2.店舗はMNPワンストップが使えない

現状ではMNPワンストップはオンラインでの手続きに限定されていることです。

というのも、キャリアによって乗り換えに時間をするところもあることから、オンラインでの利用が大前提となっています。

このため、店舗での乗り換えについては、例え双方のキャリアがMNPワンストップの対応事業者だった場合でも、従来通りMNP予約番号を発行する必要があるため、注意が必要です。

3.キャリアメールは強制解約される

これはMNP乗り換え全体ににおける欠点として、ドコモメールといった、キャリアのメールアドレスを利用中の方は、他社へ乗り換えると自動的にアカウントが解約されてしまいます。

そのため、登録サービスのメールアドレスをGメールなどのフリーメールサービスに変更するなどの事前手続きが必要です。

仮にメールアドレスが失効してしまうと、アカウント情報の変更ができないおそれがあります。例えばPayPayといったお金を扱うサービスは特に注意が必要です。

メールアドレスを変更するのが面倒な場合は、有料にはなりますが、アカウントを維持できるキャリアメール持ち運びサービスも各社で提供しています。

キャリアメール持ち運びサービスの概要
  • NTTドコモ:月額330円(初回申込日から31日間は月額使用料が無料)
  • au:月額330円
  • ソフトバンク:月額330円/年一括3,300円
  • 楽天モバイル:月額330円

乗り換え手続き完了と同時、もしくは解約後に加入することで、解約後もキャリアメールが利用できます。

eSIMの契約から開通までの手順

eSIMで契約する場合、多くのキャリアはオンラインのみでの対応となるケースが多いです。

そのためeSIMの申込みから開通作業までと言った初期設定をすべて自分自身で行う必要があります。

eSIMで契約できる格安SIMは2025年1月現在15社あります。

では実際にeSIMで契約から利用開始までの流れについて「LINEMO(ラインモ)」を例に見てみましょう。

eSIMの切り替え手順
STEP
eSIM対応機種か確認する

eSIMでの契約にはeSIM対応スマホであることが必須です。

今使っている端末でeSIMにする方は事前に確認しておきましょう。

STEP
SIMロックを解除する

2021年10月以前に発売された機種でキャリアを乗り換える際は、購入したキャリアにてSIMロックの解除を済ませます。

無料で解除できて、大手キャリアではオンライン対応も可能です。

STEP
LINEMO公式サイトで申し込みをする

電話番号そのままでLINEMOに乗り換える方は、「MNP」で申し込みます。

新規で申し込むと番号が引き継げなくなるので要注意!

STEP
オンラインで本人確認する

マイナンバーカード・運転免許証など公的機関発行の身分証で本人確認をおこないます。

STEP
アプリでプロファイルをダウンロードして利用開始

初期設定用のアプリをダウンロードして、開通設定をおこないます。

設定完了後、端末を一度再起動すれば開通手続きはすべて完了です。

オンライン限定のプランは、専用のアプリを使って簡単に契約・初期設定できるよう、各社工夫されています。

そのため、画面の指示通りに操作すれば、専門知識は不要で簡単に開通できます。

デュアルSIM対応のスマホまとめ

ここで紹介するデュアルSIM対応スマホについては、国内で販売している機種に限定しています。またデュアルSIMについては、eSIM+物理SIMに対応している機種で紹介します。

【25年最新版】デュアルSIM対応iPhone一覧

  • iPhone 16
  • iPhone 16 Plus
  • iPhone 16 Pro
  • iPhone 16 Pro Max
  • iPhone 15
  • iPhone 15 Plus
  • iPhone 15 Pro
  • iPhone 15 Pro Max
  • iPhone 14
  • iPhone 14 Plus
  • iPhone 14 Pro
  • iPhone 14 Pro Max
  • iPhone 13
  • iPhone 13 mini
  • iPhone 13 Pro
  • iPhone 13 Pro Max
  • iPhone SE(第3世代)
  • iPhone SE(第2世代)
  • iPhone 12
  • iPhone 12 mini
  • iPhone 12 Pro
  • iPhone 12 Pro Max
  • iPhone 11
  • iPhone 11 Pro
  • iPhone 11 Pro Max
  • iPhone XS Max
  • iPhone XR

まとめ

気になった組み合わせは見つかりましたか?

当サイトはデュアルSIMとして、eSIMの導入に特化して解説しています。

eSIMはオンラインで契約・利用を開始することが出来る特徴があります。

eSIMに対応している機種であれば、今契約しているキャリアはそのままで、自宅から気軽にデュアルSIMを始めることもできます。

ぜひこの機会に始めてみて、気軽にお得になっちゃいましょう!

あわせて読みたい
SIMカードからeSIMへの切り替えガイド【簡単3ステップ!自宅で完結!】 ここでは、物理SIMカードからeSIMへ切り替えるやり方について。 MNPで今の番号のままなど、様々なシュミレーションに分けて解説。 乗り換え時の注意点も併せて説明して...
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