ここではpovo2.0を全国1,361ヶ所使用し、各地の通信速度を徹底調査。
時間帯別で実測し、他社の格安SIMと比べて通信速度は速いのか。
それらを踏まえて、povo2.0がおすすめな人を独自に紹介します。
eSIMと物理SIMカードで通信速度に違いはあるの?
まずSIMとは、契約している情報を記録するチップのため、SIMの種類によって通信性能自体に違いはありません。
一方で、物理SIMカードの場合はオンラインで契約した場合、郵送が必要になるため初期費用がeSIMよりも高くなるなどのデメリットが生じます。
eSIMはスマホの基盤と一体になっており、遠隔で契約情報が記録できる特徴があることから初期費用は無料のキャリアが多いです。
povo2.0時間帯別の通信速度を徹底比較!
povo2.0を全国1,361ヶ所で使用し、通信速度を計測。
直近3ヶ月で全時間帯通しての平均速度を実測した結果、下り「85.09Mbps」、上りは「15.42Mbps」でした。
povo2.0 | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
全時間帯平均 | 85.09Mbps | 15.42Mbps |
povo2.0における平均速度はトッピング購入時の通信速度を計測しています。
通信速度については、数値が大きくなるほど速くなります。
通信速度には大きく分けて「上り」と「下り」の2種類の速度があります。
- 上り=アップロード:動画や画像などをネット上に投稿する時などの通信速度
- 下り=ダウンロード:メールの受信、YouTubeなどの動画閲覧する際の通信速度
通信速度における「上り」「下り」とは、通信の移動する方向を意味します。
上りはデータの送信、下りはデータの受信と認識しておきましょう。
例えば、写真をインターネット上にアップロードする場合、上りの通信速度が遅いと、写真をアップロードするのに時間がかかってしまいます。
朝(5時~9時)の通信速度
povo2.0 | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
5時~9時 ※直近3ヶ月平均 | 77.10Mbps | 14.69Mbps |
昼(12時~13時)の通信速度
povo2.0 | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
12時~13時 ※直近3ヶ月間 | 51.27Mbps | 11.64Mbps |
夕方(16時~19時)の通信速度
povo2.0 | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
16時~19時 ※直近3ヶ月間 | 133.54Mbps | 21.11Mbps |
povoを一日利用した中で夕方の時間帯(16時~19時)が最も速い通信速度を記録しています。
夜(20時~23時)の通信速度
povo2.0 | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
20時~23時 ※直近3ヶ月間 | 69.62Mbps | 16.27Mbps |
深夜(0時~5時)の通信速度
povo2.0 | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
0時~5時 ※直近3ヶ月間 | 94.78Mbps | 16.41Mbps |
携帯通信における快適な通信速度の目安
「上り」での快適な速度の目安
SNSの投稿など、データをアップロードする上りにおける、快適な通信速度の目安は以下の通りです。
用途 | 速度 |
---|---|
メール・SNSなどのメッセージ送信 | 1Mbps以上 |
SNSの写真投稿 | 3Mbps以上 |
動画投稿・ビデオ通話 | 10Mbps以上 |
写真の投稿については、MVNOといった格安SIMの電波でも難なく出来ますが、動画投稿については、インスタグラムのストーリーズやTikTokなど短時間の動画の投稿であれば格安SIMでも可能です。
一方で、10分以上の動画を投稿するYouTubeやZoomなどのビデオ通話については10Mbps以上は必要です。それ以下の遅い速度だと、アップロードに数時間かかるなど利便性が格段に悪くなります。
「下り」速度の目安
ネットサーフィンなど、データを受信する下りにおける、快適な通信速度の目安は以下の通りです。
用途 | 速度 |
---|---|
メール・SNSなどのメッセージ受信 | 128Kbps以上 |
WEBサイト・SNSの閲覧 | 1Mbps以上 |
You Tubeなど動画視聴 | 3Mbps以上 |
オンラインゲーム | 30Mbps以上 |
テキストのみの受信については、128kbps以上の速度であれば支障はありません。ちなみに、128kbpsはデータ超過時の通信速度と認識しておきましょう。
オンラインゲームについては、ゲームの種類により数値が異なります。
例えば、PUBGや荒野行動などのシューティング系のゲームについては、多くのデータを送受信するため、快適にプレイするには100Mbps程度の速度が理想です。
povo2.0トッピングなし・速度制限時の通信速度
povo2.0でのトッピングなし・データ超過後の通信速度は、最大128kbpsとなります。
128kbpsはテキストでのチャットやメールの送信にも時間を要するくらい非常に低速です。
この速度で日常使いすることは困難なので、データ通信の利用にはトッピングの購入が必須です。
通話についてはデータ通信とは別の回線を使用しており、音声通話の回線速度に制限はありません。auと同じ通話品質で利用できます。
povo2.0都会・田舎での通信速度の違い
povo2.0都市部の通信速度(東京・大阪・名古屋・埼玉・横浜)
東京・大阪・名古屋・埼玉・横浜の都市部において、計605ヶ所での実測データを集計、平均速度を算出しました。
平均速度 | 下り | 上り |
---|---|---|
東京(263ヶ所) | 90.02Mbps | 19.64Mbps |
大阪(50ヶ所) | 95.49Mbps | 14.73Mbps |
名古屋(110ヶ所) | 106.50Mbps | 16.90Mbps |
埼玉(61ヶ所) | 74.86Mbps | 13.58Mbps |
神奈川(121ヶ所) | 85.28Mbps | 11.52Mbps |
主要の大都市圏において、povo2.0は平均90Mbps前後を記録しています。
特に名古屋では平均で100Mbps以上の高速通信で使えており、この速度では映画など長時間の動画視聴も快適に利用できます。
povo2.0地方・田舎の通信速度(千葉・広島・北海道・宮城・福岡)
千葉・広島・北海道・宮城・福岡の地方部にて、計195ヶ所での実測データを集計、平均速度を算出しました。
平均速度 | 下り | 上り |
---|---|---|
千葉(43ヶ所) | 37.44Mbps | 9.34Mbps |
広島(86ヶ所) | 237.52Mbps | 26.63Mbps |
北海道(32ヶ所) | 103.13Mbps | 16.18Mbps |
宮城(19ヶ所) | 32.74Mbps | 15.59Mbps |
福岡(15ヶ所) | 41.63Mbps | 13.56Mbps |
地方都市において、povo2.0は地域によって極端な結果となりました。
千葉・宮城では下り平均30Mbpsと少し控えめな一方で、広島は下り平均230Mbps以上の高速通信を記録しています。
30Mbpsでも高画質の動画視聴を除くと、大半は快適に使えるレベルですので地方部でも通信速度に大きな問題はありません。
povo2.0は大手キャリアと比較して通信速度は遅い?
キャリア | 下り | 上り |
---|---|---|
povo2.0 | 85.09Mbps | 15.42Mbps |
ドコモ | 118.00Mbps | 14.23Mbps |
au | 72.58Mbps | 13.89Mbps |
ソフトバンク | 96.32Mbps | 17.22Mbps |
楽天モバイル | 71.88Mbps | 29.47Mbps |
povo2.0はauのサブブランドとして運営しています。
そのため、auで契約しているときと同じ通信品質で使えますが、通信速度についてはauよりも少し速い結果でした。
月額0円で回線が保有できる上、通信速度も速いので非常にコスパの良いSIMです。
povo2.0は他の格安SIMと比較して通信速度は遅い?
キャリア | 平均ダウンロード速度(下り) | 平均アップロード速度(上り) |
---|---|---|
povo2.0 | 83.84Mbps | 14.70Mbps |
ahamo | 87.42Mbps | 10.80Mbps |
UQモバイル | 80.91Mbps | 13.17Mbps |
ワイモバイル | 71.18Mbps | 15.38Mbps |
LINEMO | 85.53Mbps | 17.55Mbps |
リンクスメイト | 43.63Mbps | 7.69Mbps |
IIJmio | 40.45Mbps | 9.31Mbps |
NUROモバイル | 66.53Mbps | 11.70Mbps |
マイネオ | 41.41Mbps | 10.19Mbps |
日本通信 | 66.43Mbps | 11.01Mbps |
J:COMモバイル | 67.42Mbps | 12.68Mbps |
HISモバイル | 28.44Mbps | 8.20Mbps |
eSIMに対応する格安SIMに限定して、全国各地の利用ユーザーの直近3ヶ月間の通信速度を実測。
povo2.0においては、下り上りともに12社中3番目に速い結果でした。
上りについては平均10Mbps以上あり、この速度ではZoomなどビデオ通話も快適に使えます。
povo2.0を利用してみてのメリット・デメリット
povo2.0最大のデメリットは「端末販売がない」
povo2.0は端末の販売はしていません。端末を購入して乗り換える場合は、auオンラインショップや家電量販店などで、事前に用意しておきましょう。
また、現在別のキャリアで契約し使っている端末がある場合は、SIMロックを解除する手続きが生じる場合があります。auまたはUQモバイルで購入した端末でpovo2.0に乗り換える人は手続きは不要です。またeSIMで契約する場合はeSIMに対応した機種であることが条件です。
povo2.0最大のメリットは「月額0円で使える」
povo2.0の最大のメリットがユーザー全員、基本料金0円で契約できる点です。
通常は契約時に月額プランを選択することが当たり前ですが、povoは、契約後に用意されたプランから必要な分だけ、自由に使える「トッピング方式」を採用しています。
そのため使わない月は0円となるわけです。
まとめ
povo2.0はauと同じ通信品質で使えることから、通信速度も早く、格安SIMのような通信制限になるリスクもありません。
快適な通信環境で使えて、使わない月は0円で契約できるのは格安SIM含め、現状povo2.0だけです。
このように柔軟な使い方が出来ることから、通信障害時のサブ回線として保有するニーズが多いです。
そのため予備として契約することを検討している方には、特におすすめです。
povo2.0への乗り換えに興味を持ちましたら、お得に契約できるキャンペーンがないか、下記の記事でまとめています。
乗り換え前に必ずチェックしておきましょう!
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