ここではマイネオを全国1,424ヶ所使用し、各地の通信速度を徹底調査。
時間帯別で実測し、他社の格安SIMと比べて通信速度は速いのか。
それらを踏まえて、マイネオがおすすめな人を独自に紹介します。
eSIMと物理SIMカードで通信速度に違いはあるの?
まずSIMとは、契約している情報を記録するチップのため、SIMの種類によって通信性能自体に違いはありません。
一方で、物理SIMカードの場合はオンラインで契約した場合、郵送が必要になるため初期費用がeSIMよりも高くなるなどのデメリットが生じます。eSIMはスマホの基盤と一体になっており、遠隔で契約情報が記録できる特徴があることから初期費用は無料のキャリアが多いです。
マイネオ時間帯別の通信速度を徹底比較!
マイネオで全国1,424ヶ所使用し、通信速度を計測。
直近3ヶ月で全時間帯通しての平均速度を実測した結果、下り「41.05Mbps」、上りは「10.17Mbps」でした。
マイネオ | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
全体平均 | 41.05Mbps | 10.17Mbps |
ドコモ回線 | 37.95Mbps | ー |
au回線 | 41.26Mbps | ー |
ソフトバンク回線 | 50.79Mbps | ー |
マイネオは大手キャリア3社の回線を扱っていますが、その中ではソフトバンク回線が最も速い速度を記録しました。
通信速度については、数値が大きくなるほど速くなります。
通信速度には大きく分けて「上り」と「下り」の2種類の速度があります。
- 上り=アップロード:動画や画像などをネット上に投稿する時などの通信速度
- 下り=ダウンロード:メールの受信、YouTubeなどの動画閲覧する際の通信速度
通信速度における「上り」「下り」とは、通信の移動する方向を意味します。上りはデータの送信、下りはデータの受信と認識しておきましょう。
例えば、写真をインターネット上にアップロードする場合、上りの通信速度が遅いと、写真をアップロードするのに時間がかかってしまうわけです。
朝(5時~9時)の通信速度
マイネオ | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
5時~9時 ※直近3ヶ月平均 | 49.00Mbps | 11.93Mbps |
昼(12時~13時)の通信速度
マイネオ | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
12時~13時 ※直近3ヶ月間 | 8.30Mbps | 10.88Mbps |
夕方(16時~19時)の通信速度
マイネオ | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
16時~19時 ※直近3ヶ月間 | 20,12Mbps | 10.17Mbps |
夜(20時~23時)の通信速度
マイネオ | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
20時~23時 ※直近3ヶ月間 | 43.95Mbps | 9.52Mbps |
深夜(0時~5時)の通信速度
マイネオ | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
0時~5時 ※直近3ヶ月間 | 54.06Mbps | 10.66Mbps |
携帯通信における快適な通信速度の目安
上り
SNSの投稿など、データをアップロードする上りにおける、快適な通信速度の目安は以下の通りです。
用途 | 速度 |
---|---|
メール・SNSなどのメッセージ送信 | 1Mbps以上 |
SNSの写真投稿 | 3Mbps以上 |
SNS・YouTubeなど動画の投稿 | 10Mbps以上 |
写真の投稿については、MVNOといった格安SIMの電波でも難なく出来ますが、動画投稿については、インスタグラムのストーリーズやTikTokなど短時間の動画の投稿であれば格安SIMでも可能です.
一方、10分以上の動画を投稿するYouTubeについては最低でも10Mbps以上は必要で、それ以下になると、アップロードに数時間かかるなど利便性が格段に悪くなります。
下り
ネットサーフィンなど、データを受信する下りにおける、快適な通信速度の目安は以下の通りです。
用途 | 速度 |
---|---|
メール・SNSなどのメッセージ受信 | 128Kbps以上 |
WEBサイト・SNSの閲覧 | 1Mbps以上 |
You Tubeなど動画視聴 | 3Mbps以上 |
オンラインゲーム | 30Mbps以上 |
テキストのみの受信については、128kbps以上の速度であれば支障はありません。ちなみに、128kbpsはデータ超過時の通信速度と認識しておきましょう。
オンラインゲームについては、ゲームの種類により数値が異なります。
例えば、PUBGや荒野行動などのシューティング系のゲームについては、多くのデータを送受信するため、快適にプレイするには100Mbps程度の速度が理想です。
マイネオ速度制限時の通信速度
マイネオにおける速度制限になる条件と通信速度は3つあります。
- パケット放題プラスで3日間10GB以上のデータ使用:最大200kbps
- データ使い放題プラン(マイそく)で月~金曜12時台に利用:最大32kbps
- 契約しているデータ量を超過した場合:最大200kbps
また速度制限が解除される条件も利用方法によって異なります。
- パケット放題プラスで3日間10GB以上のデータ使用:超過日の翌々日朝に解除
- データ使い放題プラン(マイそく)を契約:月~金の13時以降に解除
- 契約しているデータ量を超過した場合:翌月1日に解除
通信速度200kbpsでは、テキストベースのWEBサイトの閲覧・メールのやり取りができる速度。最大32kbpsになると、テキストメールのやり取りもできないくらい低速となります。
データ使い放題プランを契約する際は平日昼の時間帯がほぼ使えなくなるため、慎重に検討する必要があります。
なお音声通話やSMSについては、通常速度で利用できます。
マイネオ都会・田舎での通信速度の違い
マイネオ都市部の通信速度(東京・大阪・名古屋・埼玉・横浜)
東京・大阪・名古屋・埼玉・横浜の都市部において、計544ヶ所での実測データを集計、平均速度を算出しました。
平均速度 | 下り | 上り |
---|---|---|
東京(157ヶ所) | ドコモ:21.60Mbps au:57.57Mbps ソフトバンク:58.86Mbps | 14.98Mbps |
大阪(288ヶ所) | ドコモ:29.14Mbps au:57.43Mbps ソフトバンク:52.12Mbps | 10.85Mbps |
名古屋(26ヶ所) | 28.09Mbps | 8.10Mbps |
埼玉(18ヶ所) | 35.43Mbps | 5.97Mbps |
神奈川(55ヶ所) | ドコモ:54.78Mbps au:37.84Mbps ソフトバンク:11.40Mbps | 11.17Mbps |
東京・大阪についてはドコモ回線が平均20Mbps台と最も遅く、au・ソフトバンクは平均50Mbpsで早く使えます。
名古屋・埼玉は3キャリア合計した平均速度で計測していますが、平均28Mbps~35Mbps。YouTube含めほとんどの機能が難なく利用できるレベルです。
マイネオ地方・田舎の通信速度(千葉・広島・北海道・宮城・福岡)
千葉・広島・北海道・宮城・福岡の地方部にて、計423ヶ所での実測データを集計、平均速度を算出しました。
平均速度 | 下り | 上り |
---|---|---|
千葉(242ヶ所) | ドコモ:38.34Mbps au:40.35Mbps | 9.41Mbps |
広島(51ヶ所) | 71.05Mbps | 17.98Mbps |
北海道(87ヶ所) | ドコモ:31.31Mbps au:35.81Mbps | 8.67Mbps |
宮城(9ヶ所) | 46.64Mbps | 11.66Mbps |
福岡(14ヶ所) | 17.34Mbps | 8.37Mbps |
マイネオを地方都市で利用すると、地域によって通信速度が極端に異なる傾向でした。
広島では平均70Mbps以上記録する一方で、福岡は平均10Mbps台と半分以下の速度でした。
それでも10Mbps以上計測しているため、この速度でも動画視聴など大半のことは問題なく使えます。
マイネオは大手キャリアと比較して通信速度は遅い?
キャリア | 下り | 上り |
---|---|---|
マイネオ | ドコモ回線:37.95Mbps au回線:41.26Mbps ソフトバンク回線:50.79Mbps | 14.46Mbps |
ドコモ | 118.00Mbps | 14.23Mbps |
au | 72.58Mbps | 13.89Mbps |
ソフトバンク | 96.32Mbps | 17.22Mbps |
楽天モバイル | 71.88Mbps | 29.47Mbps |
マイネオはいずれのキャリア回線も通信網を借りる形で運営しているため、通信容量には限りがあります。
そのため混雑する時間帯(特に平日昼)で通信速度を制限するため、大手キャリアよりも遅い速度になってしまいます。これは他の格安SIMでも同じです。
マイネオは他の格安SIMと比較して通信速度は遅い?
キャリア | 平均ダウンロード速度(下り) | 平均アップロード速度(上り) |
---|---|---|
マイネオ | 41.41Mbps | 10.19Mbps |
ahamo | 87.42Mbps | 10.80Mbps |
UQモバイル | 80.91Mbps | 13.17Mbps |
povo2.0 | 83.84Mbps | 15.38Mbps |
LINEMO | 85.53Mbps | 17.55Mbps |
リンクスメイト | 43.63Mbps | 7.69Mbps |
IIJmio | 40.45Mbps | 9.31Mbps |
NUROモバイル | 66.53Mbps | 11.70Mbps |
ワイモバイル | 71.18Mbps | 14.70Mbps |
日本通信 | 66.43Mbps | 11.01Mbps |
J:COMモバイル | 67.42Mbps | 12.68Mbps |
HISモバイル | 28.44Mbps | 8.20Mbps |
eSIMに対応する格安SIMに限定して、全国各地の利用ユーザーの直近3ヶ月間の通信速度を実測。
日本通信においては、下りは12社中10番目、上りは12社中9番目の速度でした。
格安SIMと比較してもマイネオは通信速度は遅い部類にはなりますが、それでも平均40Mbps以上を記録しており、この速度では動画の視聴も十分可能です。
マイネオを使ってみて感じたメリット・デメリット
マイネオ最大のデメリットは「端末の値段が高い」
マイネオではiPhone・Androidともに端末の販売に対応していますが、基本的に定価での販売となっています。
このようにiPhone13は型落ちとなっても、公式の販売価格より高いまま。
mineoは端末割引もほとんどおこなっていないため、通販などで事前に端末を購入しておいた上で契約すると一番お得です。
またeSIMでの契約を検討している方は、eSIM対応機種であることが条件です。
マイネオ最大のメリットは「ギガが無料で貰える」
マイネオでは、契約するユーザーのパケット全体を大きなタンクに例えて、ユーザー同士自由にパケットの受け取りや寄付ができるフリータンク機能があります。
余ったギガがあればフリータンクに寄付をしたり、逆にギガが欲しい時には他のユーザーが寄付したギガを引き出すことができます。
またフリータンク機能には、災害による該当被害地域であれば、2週間で最大10GBまで無料利用できるのも特徴です。
不測の事態でもデータ量を気にせず、情報収集ができるため、災害時の予備回線として保有することもおすすめです。
まとめ
マイネオは格安SIMの中でも通信速度は遅めの結果でした。
それでもマイネオは料金プランが他社よりも充実おり、ギガが毎月無料で貰えるなど、ユーザーを大切にするキャリアです。
通信品質こそ課題はありますが、その分安くお得に使えるキャリアでもあります。
メリット・デメリットを充分把握し、マイネオへの乗り換えに興味を持ちましたら、お得に契約できるキャンペーンがないか下記の記事でまとめています。
乗り換え前に必ずチェックしておきましょう!
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