ここでは日本通信を全国361ヶ所使用し、各地の通信速度を徹底調査。
時間帯別で実測し、他社の格安SIMと比べて通信速度は速いのか。
それらを踏まえて、日本通信がおすすめな人を独自に紹介します。
eSIMと物理SIMカードで通信速度に違いはあるの?
まずSIMとは、契約している情報を記録するチップのため、SIMの種類によって通信性能自体に違いはありません。
一方で、物理SIMカードの場合はオンラインで契約した場合、郵送が必要になるため初期費用がeSIMよりも高くなるなどのデメリットが生じます。eSIMはスマホの基盤と一体になっており、遠隔で契約情報が記録できる特徴があることから初期費用は無料のキャリアが多いです。
日本通信の時間帯別の通信速度を徹底比較!
日本通信を全国361ヶ所で使用し、通信速度を計測。
直近3ヶ月で全時間帯通しての平均速度を実測した結果、下り「61.16Mbps」、上りは「10.06Mbps」でした。
日本通信 | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
全時間帯平均 | 61.16Mbps | 10.06Mbps |
通信速度については、数値が大きくなるほど速くなります。
通信速度には大きく分けて「上り」と「下り」の2種類の速度があります。
- 上り=アップロード:動画や画像などをネット上に投稿する時などの通信速度
- 下り=ダウンロード:メールの受信、YouTubeなどの動画閲覧する際の通信速度
通信速度における「上り」「下り」とは、通信の移動する方向を意味します。上りはデータの送信、下りはデータの受信と認識しておきましょう。
例えば、写真をインターネット上にアップロードする場合、上りの通信速度が遅いと、写真をアップロードするのに時間がかかってしまうわけです。
朝(5時~9時)の通信速度
日本通信 | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
5時~9時 ※直近3ヶ月平均 | 118.62Mbps | 12.67Mbps |
昼(12時~13時)の通信速度
日本通信 | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
12時~13時 ※直近3ヶ月間 | 11.61Mbps | 9.91Mbps |
夕方(16時~19時)の通信速度
日本通信 | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
16時~19時 ※直近3ヶ月間 | 65.24Mbps | 8.65Mbps |
夜(20時~23時)の通信速度
日本通信 | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
20時~23時 ※直近3ヶ月間 | 47.74Mbps | 7.52Mbps |
深夜(0時~5時)の通信速度
日本通信 | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
0時~5時 ※直近3ヶ月間 | 72.17Mbps | 10.42Mbps |
携帯通信における快適な通信速度の目安
「上り」での快適な速度の目安
SNSの投稿など、データをアップロードする上りにおける、快適な通信速度の目安は以下の通りです。
用途 | 速度 |
---|---|
メール・SNSなどのメッセージ送信 | 1Mbps以上 |
SNSの写真投稿 | 3Mbps以上 |
SNS・YouTubeなど動画の投稿 | 10Mbps以上 |
写真の投稿については、MVNOといった格安SIMの電波でも難なく出来ますが、動画投稿については、インスタグラムのストーリーズやTikTokなど短時間の動画の投稿であれば格安SIMでも可能ですが、10分以上の動画を投稿するYouTubeについては最低でも10Mbps以上は必要です。それ以下の遅い速度だと、アップロードに数時間かかるなど利便性が格段に悪くなります。
「下り」速度の目安
ネットサーフィンなど、データを受信する下りにおける、快適な通信速度の目安は以下の通りです。
用途 | 速度 |
---|---|
メール・SNSなどのメッセージ受信 | 128Kbps以上 |
WEBサイト・SNSの閲覧 | 1Mbps以上 |
You Tubeなど動画視聴 | 3Mbps以上 |
オンラインゲーム | 30Mbps以上 |
テキストのみの受信については、128kbps以上の速度であれば支障はありません。ちなみに、128kbpsはデータ超過時の通信速度と認識しておきましょう。
オンラインゲームについては、ゲームの種類により数値が異なります。
例えば、PUBGや荒野行動などのシューティング系のゲームについては、多くのデータを送受信するため、快適にプレイするには100Mbps程度の速度が理想です。
日本通信における速度制限時の通信速度
日本通信でのデータ超過後の通信速度については、非公表となっています。
基本的に他社でのデータ超過後の通信速度は、最大128kbps~300kbpsが平均となっています。
この速度では、画像の閲覧には時間がかかり、動画の視聴はできないレベル。基本的にテキストベースのウェブサイトの閲覧、LINE・メールのやり取りができるくらいに限られます。
UQモバイルなど一部では、データ超過後も動画視聴が可能な速度(1Mbps程度)で使えるところもありますので、速度制限後も速い速度で使いたい方は他社の格安SIMを選択するのが無難でしょう。
日本通信の都会・田舎での通信速度の違い
日本通信の都市部の通信速度(東京・大阪・名古屋・埼玉・神奈川)
東京・大阪・名古屋・埼玉・横浜の都市部において、計123ヶ所での実測データを集計、平均速度を算出しました。
平均速度 | 下り | 上り |
---|---|---|
東京(58ヶ所) | 72.05Mbps | 11.43Mbps |
大阪(40ヶ所) | 30.01Mbps | 9.53Mbps |
名古屋(6ヶ所) | 20.50Mbps | 7.56Mbps |
埼玉(10ヶ所) | 44.96Mbps | 12.16Mbps |
神奈川(9ヶ所) | 13.76Mbps | 6.10Mbps |
主要の大都市圏において、日本通信は平均35Mbpsを記録しています。
都市部にしては少し遅い結果となっていますが、それでも全ての都市で平均10Mbps以上あり、動画の視聴も問題なく使えます。
日本通信の地方・田舎の通信速度(千葉・広島・北海道・宮城・福岡)
千葉・広島・北海道・宮城・福岡の地方部にて、計42ヶ所での実測データを集計、平均速度を算出しました。
平均速度 | 下り | 上り |
---|---|---|
千葉(5ヶ所) | 72.15Mbps | 6.23Mbps |
広島(18ヶ所) | 92.58Mbps | 12.04Mbps |
北海道(4ヶ所) | 45.23Mbps | 10.52Mbps |
宮城(13ヶ所) | 111.83Mbps | 21.13Mbps |
福岡(2ヶ所) | 64.56Mbps | 6.82Mbps |
日本通信で地方都市で使用すると、大都市圏と比べて通信速度が速い結果となりました。
特に宮城は平均100Mbps以上、広島も平均90Mbps以上と、大手キャリアと変わらないくらい、非常に速い速度を記録しています。
日本通信は大手キャリアと比較して通信速度は遅い?
キャリア | 下り | 上り |
---|---|---|
日本通信 | 61.16Mbps | 10.06Mbps |
ドコモ | 118.00Mbps | 14.23Mbps |
au | 72.58Mbps | 13.89Mbps |
ソフトバンク | 96.32Mbps | 17.22Mbps |
楽天モバイル | 71.88Mbps | 29.47Mbps |
日本通信は大手キャリアと比べても、通信速度はかなり速い部類に入ります。特に地方都市においては、大手キャリアよりも速い速度を記録した地域もあります。
それでも日本通信はMVNO事業者のため、混雑する時間帯(特に平日昼)では通信速度が低下するデメリットがあります。その点を考慮すれば日本通信はコスパよく使える格安SIMです。
日本通信は他の格安SIMと比較して通信速度は遅い?
キャリア | 平均ダウンロード速度(下り) | 平均アップロード速度(上り) |
---|---|---|
ワイモバイル | 71.18Mbps | 14.70Mbps |
ahamo | 87.42Mbps | 10.80Mbps |
UQモバイル | 80.91Mbps | 13.17Mbps |
povo2.0 | 83.84Mbps | 15.38Mbps |
LINEMO | 85.53Mbps | 17.55Mbps |
リンクスメイト | 43.63Mbps | 7.69Mbps |
IIJmio | 40.45Mbps | 9.31Mbps |
NUROモバイル | 66.53Mbps | 11.70Mbps |
マイネオ | 41.41Mbps | 10.19Mbps |
日本通信 | 66.43Mbps | 11.01Mbps |
J:COMモバイル | 67.42Mbps | 12.68Mbps |
HISモバイル | 28.44Mbps | 8.20Mbps |
eSIMに対応する格安SIMに限定して、全国各地の利用ユーザーの直近3ヶ月間の通信速度を実測。
日本通信においては、下りは12社中8番目、上りは12社中7番目の速度でしたが、上位5社は大手キャリアのサブブランドとして運営しているため、通信品質は大手キャリアと同じです。
MVNO事業者に絞ると、日本通信の通信速度は7社中3番目の速さになります。
全時間帯平均でも60Mbps以上を記録し、この速度では動画視聴も問題なく使えます。
日本通信のメリット・デメリット
日本通信最大のデメリットは「機種変更ができない」
今使っている端末のまま日本通信に乗り換える場合、今現在問題なく使えていてもバッテリーの劣化などで機種変更をするタイミングが必ず訪れます。
日本通信では機種の販売をしていないため、いずれ自分でスマホを購入したり、データ移行をする必要が生じます。オンラインでデータを保存できることから、年々データ移行が簡単になっていますが、スマホの操作に慣れていない人で日本通信を契約する方は慎重に判断するしましょう。
日本通信モバイル最大のメリットは「毎月70分まで通話無料!」
合理的みんなのプラン・合理的20GBプランは毎月70分まで通話が無料で使えます。専用アプリや追加申込も不要で、標準の電話アプリから通話ができるのは他の格安SIMにはない大きな特徴です。
合理的みんなのプランで契約すると、毎月10GBのデータ量と70分までの無料通話がたった1,390円で使えます。
日本通信をメイン回線で使うことも十分にできる。利用者のニーズを考えていて、本当に合理的に考えられている格安SIMです。
まとめ
日本通信は格安SIMの中でも上位に入るくらい通信速度の早いキャリアであることがわかりました。
一方で、データ超過後の通信速度が非公表ということもあり、定期的に速度を変更するなどの懸念があります。
そうしたことを踏まえると、データ容量には余裕をもたせた上でプランを選択するのがポイントです。
日本通信への乗り換えに興味を持ちましたら、お得に契約できるキャンペーンがないか、下記の記事でまとめています。
乗り換え前に必ずチェックしておきましょう!
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