ここでは、HISモバイルを使用する全国約49ヶ所の通信速度を徹底調査。
時間帯別で実測し、他社の格安SIMと比べて通信速度は速いのか。
それらを踏まえて、HISモバイルがおすすめな人を独自に紹介します。
eSIMと物理SIMカードで通信速度に違いはあるの?
まずSIMとは、契約している情報を記録するチップのため、SIMの種類によって通信性能自体に違いはありません。
一方で、物理SIMカードの場合はオンラインで契約した場合、郵送が必要になるため初期費用がeSIMよりも高くなるなどのデメリットが生じます。eSIMはスマホの基盤と一体になっており、遠隔で契約情報が記録できる特徴があることから初期費用は無料のキャリアが多いです。
HISモバイル時間帯別の通信速度を徹底比較!
全国49ヶ所で通信速度を計測。直近3ヶ月で全時間帯通しての平均速度を実測した結果、下り「28.44Mbps」、上りは「8.2Mbps」でした。
HISモバイル | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
全時間帯平均 | 28.44Mbps | 8.2Mbps |
朝 | 18.74Mbps | 8.5Mbps |
昼 | 9.64Mbps | 12.08Mbps |
夕方 | 45.46Mbps | 12.6Mbps |
夜 | 32.39Mbps | 4.08Mbps |
深夜 | 0.15Mbps | 1.77Mbps |
通信速度については、数値が大きくなるほど速くなります。
通信速度には大きく分けて「上り」と「下り」の2種類の速度があります。
- 上り=アップロード:動画や画像などをネット上に投稿する時などの通信速度
- 下り=ダウンロード:メールの受信、YouTubeなどの動画閲覧する際の通信速度
通信速度における「上り」「下り」とは、通信の移動する方向を意味します。上りはデータの送信、下りはデータの受信と認識しておきましょう。
例えば、写真をインターネット上にアップロードする場合、上りの通信速度が遅いと、写真をアップロードするのに時間がかかってしまうわけです。
朝(5時~9時)の通信速度
HISモバイル | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
5時~9時 ※直近3ヶ月平均 | 18.74Mbps | 8.5Mbps |
昼(12時~13時)の通信速度
HISモバイル | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
12時~13時 ※直近3ヶ月間 | 9.64Mbps | 12.08Mbps |
夕方(16時~19時)の通信速度
HISモバイル | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
16時~19時 ※直近3ヶ月間 | 45.46Mbps | 12.6Mbps |
夜(20時~23時)の通信速度
HISモバイル | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
20時~23時 ※直近3ヶ月間 | 32.39Mbps | 4.08Mbps |
深夜(0時~5時)の通信速度
HISモバイル | 下り速度(ダウンロード) | 上り速度(アップロード) |
---|---|---|
0時~5時 ※直近3ヶ月間 | 0.15Mbps | 1.77Mbps |
携帯通信における快適な通信速度の目安
「上り」での快適な速度の目安
SNSの投稿など、データをアップロードする上りにおける、快適な通信速度の目安は以下の通りです。
用途 | 速度 |
---|---|
メール・SNSなどのメッセージ送信 | 1Mbps以上 |
SNSの写真投稿 | 3Mbps以上 |
SNS・YouTubeなど動画の投稿 | 10Mbps以上 |
写真の投稿については、MVNOといった格安SIMの電波でも難なく出来ますが、動画投稿については、インスタグラムのストーリーズやTikTokなど短時間の動画の投稿であれば格安SIMでも可能ですが、10分以上の動画を投稿するYouTubeについては最低でも10Mbps以上は必要です。それ以下の遅い速度だと、アップロードに数時間かかるなど利便性が格段に悪くなります。
「下り」速度の目安
ネットサーフィンなど、データを受信する下りにおける、快適な通信速度の目安は以下の通りです。
用途 | 速度 |
---|---|
メール・SNSなどのメッセージ受信 | 128Kbps以上 |
WEBサイト・SNSの閲覧 | 1Mbps以上 |
You Tubeなど動画視聴 | 3Mbps以上 |
オンラインゲーム | 30Mbps以上 |
テキストのみの受信については、128kbps以上の速度であれば支障はありません。ちなみに、128kbpsはデータ超過時の通信速度と認識しておきましょう。
オンラインゲームについては、ゲームの種類により数値が異なります。
例えば、PUBGや荒野行動などのシューティング系のゲームについては、多くのデータを送受信するため、快適にプレイするには100Mbps程度の速度が理想です。
HISモバイル速度制限時の通信速度
HISモバイルの速度制限時(データ量超過後)の通信速度はすべてのプランで「最大200kbps」となります。具体的に何が出来るのかは以下の通りです。
- LINE:チャット◯・通話△・ビデオ通話✕
- SNS(Twitter・インスタ):テキスト△・画像△・動画(ストーリー)✕
- YouTube:低画質△・標準✕・高画質✕
- オンラインゲーム:△(※種類による)
- ウェブサイト:△
通信速度200kbpsでは、テキストベースでしか基本的には利用できません。動画や画像は低画質でも読み込みに時間がかかるレベルです。
なお3日間で360MBのデータ量を超過すると、さらに通信速度が低下する場合があります。(詳細な通信速度は非公開)
HISモバイル都会・田舎での通信速度の違い
HISモバイル都市部の通信速度(東京・大阪・名古屋・埼玉・神奈川)
東京・大阪・名古屋・埼玉・神奈川の都市部において、計15ヶ所での実測データを集計、平均速度を算出しました。
平均速度 | 下り | 上り |
---|---|---|
東京(7ヶ所) | 89.49Mbps | 19.10Mbps |
大阪(1ヶ所) | 6.67Mbps | 8.14Mbps |
名古屋(3ヶ所) | 7.82Mbps | 4.88Mbps |
埼玉(2ヶ所) | 19.84Mbps | 4.88Mbps |
神奈川(2ヶ所) | 3.63Mbps | 1.22Mbps |
東京エリアに関しては、全国平均よりも速い結果でしたが、その他の地域はいずれも遅い結果となっています。
HISモバイル地方・田舎の通信速度(千葉・広島・北海道・仙台・福岡)
千葉・広島・札幌・宮城・福岡の地方部にて、計8ヶ所での実測データを集計、平均速度を算出しました。
平均速度 | 下り | 上り |
---|---|---|
千葉・流山 | 61.77Mbps | 8.65Mbps |
広島(3ヶ所) | 237.71Mbps | 30.19Mbps |
北海道・北見 | 4.32Mbps | 4.19Mbps |
宮城・仙台 | 57.07Mbps | 8.34Mbps |
福岡(2ヶ所) | 31.2Mbps | 6.26Mbps |
HISモバイルは大都市圏よりも、地方都市のほうが通信速度が速い結果となっています。
特に広島では全時間帯通しても平均200Mbps以上の速度を記録していますが、この速度では動画の視聴もスムーズにできて、最も快適な通信速度と言われています。
格安SIMキャリアは大手キャリアの通信の一部を借りて運営しています。そのため、利用者の多いエリアでは通信回線のパンクを防ぐためにあえて通信速度を低下していることから、利用者の少ない地方部では比較的快適に使えます。
HISモバイルは大手キャリアと比較して遅い?
キャリア | 下り | 上り |
---|---|---|
HISモバイル | 28.44Mbps | 8.20Mbps |
ドコモ | 118.00Mbps | 14.23Mbps |
au | 72.58Mbps | 13.89Mbps |
ソフトバンク | 96.32Mbps | 17.22Mbps |
楽天モバイル | 71.88Mbps | 29.47Mbps |
全国各地の利用ユーザーの直近3ヶ月間の通信速度を実測。
HISモバイルはMVNO事業者として運営しているため、大手キャリアと比べて通信速度は遅いです。
MVNOとは大手キャリアの回線の一部を借りて運営する携帯キャリアで、通信設備が不要で安く提供できるメリットがある反面、通信速度が制限される欠点があるため大手キャリアよりも速度が遅くなってしまいます。
大手よりは遅いですが、それでもHISモバイルは全時間帯平均で30Mbps近くの速度を記録しており、この速度では動画の閲覧も出来ます。
なのでオンラインゲームや動画の投稿などをせず、普段使いであればこの速度でも快適に使えるレベルです。
HISモバイルは他の格安SIMと比較して遅い?
キャリア | 平均ダウンロード速度(下り) | 平均アップロード速度(上り) |
---|---|---|
HISモバイル | 28.44Mbps | 8.20Mbps |
ahamo | 87.42Mbps | 10.80Mbps |
UQモバイル | 80.91Mbps | 13.17Mbps |
povo2.0 | 83.84Mbps | 15.38Mbps |
LINEMO | 85.53Mbps | 17.55Mbps |
ワイモバイル | 71.18Mbps | 14.70Mbps |
IIJmio | 40.45Mbps | 9.31Mbps |
NUROモバイル | 66.53Mbps | 11.70Mbps |
マイネオ | 41.41Mbps | 10.19Mbps |
日本通信 | 66.43Mbps | 11.01Mbps |
J:COMモバイル | 67.42Mbps | 12.68Mbps |
リンクスメイト | 43.63Mbps | 7.69Mbps |
全国各地の利用ユーザーの直近3ヶ月間の通信速度を実測。
HISモバイルはeSIM対応の主要事業者の中では最も遅い通信速度でした。
HISモバイルでの主力の料金プランは20GBと5分かけ放題がセットになった「自由自在スーパープラン」が月2,190円で利用できます。
ahamoも同じ20GB+5分かけ放題プランを提供していますが、ahamoは月2,970円とHISモバイルの方が年間9,000円以上お得になるので、値段重視で契約する方にはHISモバイルはおすすめです。
HISモバイルのメリット・デメリット
HISモバイル一番のデメリットは「新品で販売している端末が少ない」
HISモバイルは、端末の販売はしていますが、ほとんどが中古品で販売しています。新品はAndroidのみ。iPhoneは中古のみとなっていますし、最新でも3年前のiPhone11なので要注意です。
中古品とはいえ、HISモバイルの公式ショップで販売しているものなので、中古品=粗悪品を引くことはないかと思いますが、HISモバイルにする際には、なるべく端末は今使っているものか、通販等で自分であらかじめ用意するほうがいいでしょう!
HISモバイル一番のメリットは「通話料が大手の半額以下」
国内通話であれば、HISモバイルは30秒円で使えます!大手キャリアはすべて30秒税込22円に設定されているため、大手キャリアの半額以下に抑えられます。
しかも標準の通話アプリからでも可能なところも魅了の一つ。というのも、他の格安SIMは通話料金こそ安く設定しているところが多いものの、専用のアプリを使わないといけないなど制約があります。また専用アプリからの通話はナビダイヤルなど一部の番号が割引の対象外になるケースもよくあるので、標準の通話でこれほど安く使えるのは業界最安です!
HISモバイルにてeSIMで申し込む方法
HISモバイルでeSIM契約する場合はオンラインでの契約に限定しています。
そのため、申込みから開通までの初期設定までをすべて自分自身で行う必要があります。
では実際にeSIMでの契約から利用開始までの流れについて確認しましょう。
トラブルに備えて、事前に端末のバックアップを済ませておきましょう。
iPhoneは「iCloud」Androidは「Googleドライブ」を使ったバックアップがおすすめです。
MNPで乗り換える際、HISモバイルは本人確認が完了した時点でMNP予約番号の有効期限が7日間以上必要になります。
MNP予約番号を発行できれば、速やかに申し込みをおこいましょう。
審査完了後「住所確認コード」が郵送されます。住所確認コードの用紙に端末の設定方法が記載されていますので、手順に従って開通設定を済ませます。
設定完了後、端末を再起動すれば設定完了です!
契約の手続き方法などは手順に従って、画面に全て指示が出るので専門的な知識は不要です。スマホの操作さえ慣れていれば個人でも簡単に完結します。
なお当サイトで紹介する通信速度の実測値については「みんなのネット回線速度」を参考に独自で分析しました。
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